タクシー運転手、屋形船で感染か 新型コロナ、約100人が「濃厚接触者」 ―東京都
東京都は14日、都内に住む70代のタクシー運転手の男性が新型コロナウイルスに感染したことを受けて会見し、男性は発症前の1月18日に東京南東部の城南地区の屋形船で開かれた個人タクシー関係者の新年会に参加していたと説明した。中国・湖北省からの旅行者と接触歴がある屋形船の従業員がいたほか、約80人いた新年会参加者のうち、約10人が発熱などの症状を有していたことなどから、「1月18日の新年会が一つのポイント」と述べた。 【ノーカット】「屋形船での新年会」で新型コロナ感染か 東京都福祉保健局が会見
都によると、屋形船の従業員と、新年会には不参加だった個人タクシー組合の事務員が検査で「陽性」と判明。2人とも都内在住者で、現在は入院しているが両名とも重症ではないという。 都は、新年会参加者、屋形船従事者、男性の同居者、医療従事者など約100人を「濃厚接触者」とみており、順次検査を行っている。この約100人に対して都は(1)検査結果が判明するまでの自宅待機、(2)男性と最後に接触した日から14日間の健康観察、(3)症状が出た際には保健所に連絡のうえで医療機関を受診すること――を要請した。 また、症状が認められた約10人については、治癒した人を含めて引き続き調査するほか、屋形船の従業員がいつ、どのように中国・湖北省からの旅行者と接触したかについても調べている。最初に感染した男性の乗務歴や、日常の行動などの確認も進めている。同時に、新型コロナウイルスに感染して亡くなったとされる男性の義母との接点についても調査している。 都は、「屋形船に、中国からの方は乗っていないと聞いている」と説明した。