ハイチ首都に着陸しようとした米旅客機が銃撃受ける、1人負傷 隣国に緊急着陸も、機体は使用不能に
治安悪化が続くカリブ海の島国ハイチで11日、首都ポルトープランスの空港に着陸しようとした米国の旅客機が銃撃を受け、客室乗務員が負傷するという事件が起きた。 乗客にけがはなかったが、銃撃を受けた米スピリット航空機は隣国ドミニカ共和国への着陸を余儀なくされた。同航空によると、機体はその際に損傷し、使用不能になったという。 スピリット航空の乗務員が撮影したものとみられる動画がソーシャルメディアで出回っているが、ロイターはその信ぴょう性を確認できていない。動画には、後方の非常口ドア付近から弾丸が飛びこみ、通路の向こう側にある客席上部の荷物入れに当たったところが映っている。 駐ハイチ米国大使館は渡航勧告を発出し、ポルトープランスのトゥーサン・ルーヴェルチュール国際空港を離発着する全航空便の運航が停止されたとしている。 スピリット航空は「さらなる検証を行う間」、ポルトープランスなどへの運航を停止したと発表。 ジェットブルー、アメリカン航空もそれぞれ、少なくとも14日までの欠航を決めた。 ポルトープランスではここ数週間、航空機が武装集団に銃撃される事件が相次いでいる。先月は同市上空で国連のヘリが銃撃を受けた。