モンベルの「スペリオダウン ラウンドネックジャケット」はなぜインナーダウンの最高傑作といわれるのか?
ここ数年続く暖冬傾向のせいか、薄くて軽いインナーダウンの注目度が高まっている。アウターにも使える、重ね着で温度調節もしやすい、折り畳んで持ち運べる、などタウンユースでのメリットは数多い。 なかでもモンベルは、インナーダウンの元祖といわれ、アウトドアギアづくりで培われた品質、保温性、機能性に加え、高いコストパフォーマンスによって絶大な人気を獲得している。 そんなモンベルが擁する2024年のインナーダウンの注目株とは? ブランドのPR担当者に質問をぶつけたところ、「今年も『スペリオダウン ラウンドネックジャケット』の売れ行きが絶好調です!」という答えが返ってきた。
動きを妨げないために生まれたラウンドネック
ーそもそもモンベルがインナーダウンの元祖というのは本当ですか? はい。インナーダウンのファーストモデルは1997年に登場した「ダウンインナージャケット」です。当時の登山用のミドルレイヤーはフリースウエアが主流でしたが、ダウンウエアのほうが軽くて暖かく、収納性にも優れていることから、インナーとして着られる薄手のダウンジャケットを開発したんです。当時はこうしたダウンウエアはほとんどありませんでした。
ー象徴的なラウンドネックのモデルはいつ頃から? 2001年にリリースされた「ULダウンインナー スナップネックベスト」が最初のラウンドネックのモデルです。 2011年にフロントがスナップボタンになったモデル「ULダウン ラウンドネックジャケット」をリリースしました。その後、名称変更を経て「スペリオダウン ラウンドネックジャケット」となりました。 ーラウンドネックが生まれた背景を教えてください。 ユーザーやスタッフからの「ダウンジャケットを重ね着した際、襟やフードが重なって動きにくい」という声がきっかけでした。そこで首まわりをすっきりさせるべく、ラウンドネックを採用したんです。
ーびっくりするほど軽いですね。 アウトドアギアにとって、軽量性はもっとも重要な機能のひとつです。「スペリオダウン ラウンドネックジャケット」の平均重量は165g。モンベルのダウンウエアの中でも最軽量の一着です。 ー表地はナイロンですか? 表地は20デニールのバリスティック®ナイロン・リップストップです。軽量ながら、摩擦や引き裂きに強いモンベルのオリジナルファブリックです。 また、現行モデルは、帯電防止剤を練り込んだナイロン糸を使うことで、静電気の発生を軽減する帯電防止加工を施しています。