秋葉原に誕生した「台湾発メイドカフェ」がスゴイ…中国、台湾、香港からもオタクが集まる「驚きの実態」
2005年に台湾南部の都市・高雄市で創業し、台湾全土に7店舗を構える「ツクヨミメイドカフェ」(月讀女僕珈琲、以下「ツクヨミ」)。インバウンド客で賑わう都心の繁華街として“夜の街化”も囁かれる秋葉原に、日本初進出となる店舗が昨年12月にオープンした。 【写真】台湾発メイドカフェのスタッフが可愛すぎる 「ツクヨミダイニングカンパニー」のオーナー・鄭傑中(ていけっちゅう)氏をインタビューし、“メイドカフェ”にかける愛情と情熱を聞いた。 前編記事『「萌え萌えきゅん」は台湾語でも…日本進出した「台湾メイドカフェ」がインバウンド客から人気を集めているワケ』では、同店の意外な魅力について紹介した。
メイドカフェでオタクはみんな友達になれる
「イベントとして日台の店舗で働くメイドさんの短期留学のようなことも、半年に1回ほどのペースでやっていきたいと思っています。前回は台湾で同人誌イベントが開催されるタイミングに合わせて2月に実施しました。中国語などを学び始める日本人メイドさんもいて、とても嬉しく思っています」 「ツクヨミ」の制服であるメイド服にも相当こだわっている。聞けば、鄭氏は大学を卒業して2年間の兵役を経験した後、台湾のアーケードゲーム会社に勤めながら、同人誌作家としてメイド服をテーマに同人誌を出したこともあるそうだ。 「頑丈でワーキングしやすい、白と黒のメイド服です。シンプルなデザインで、派手さや華やかさはないかもしれませんが、飽きない衣装だと思います。 「ツクヨミ」ではパスポートをデザインモチーフにしたスタンプカードを全店舗共通で発行していますが、嬉しいことに「秋葉原店」のオープン以降、台湾のお店に来てくれる日本のお客様も増えました。台湾観光のトレンドとして、観光地としてあまり注目されてこなかったエリアを訪れる海外旅行客も増加していますが、そうした流れもあり、高雄の店舗へ足を運ばれる日本人旅行者も増えています」 いまや300軒近いコンセプトカフェがひしめくとされる秋葉原。そんな街でオールドファッションとも言える正統派メイドカフェが、日本や海外の人に広く受け入れられているというのは、なかなか興味深い。 「高雄に1号店をオープンした当初から、アニメや漫画が好きなメイドやお客さんが集まれる場所をつくるということが、「ツクヨミ」の大きなテーマにありました。やはりメイドカフェの本来あるべき姿として、メイドさんや他のお客さんなど同好の士と出会い、気軽に交流できる場を大切にしたいです」