オール阪神・巨人「仲悪い時期がものすごくあった」45周年記念公演会見全文
ミルクボーイら若手の活躍はどう感じている?
━━去年で言うたらミルクボーイがM-1で優勝したりとか、若い人たちがどんどん出てきたりしてますけれども、こういう状況をお二人はご覧になって、お感じのところはおありになったりしますか? 巨人:いや本当にありがたいですね。後輩があんなに頑張ってくれて、ちょっと漫才の形も変わってきたりしたんですけども、ミルクボーイの漫才の形というのは、昔の漫才の形でもありますし、しゃべりの漫才の形でもありますし。まぁ今コントをやる方が異常に多いもので、コントに押されてるかなと思ったら、またミルクボーイが押し返してくれたり、アインシュタインが押し返してくれたり。いろんなお笑いの形があります。コントとか、漫談とか、もちろん漫才もある。切磋琢磨して盛り上がっていってくれてるのは非常にいいと思いますね。学校ができたからですね、NSCができたからです。これでNSCがなかったら、ここまで盛り上がってないと思いますね。弟子に行く方法しかなかったからね昔は。弟子に行く勇気がない人とか、弟子になって辞めさせられない努力、弟子の修行を耐える努力をやったもんしか今残ってないからね。でも本当に、すごい僕はうれしいですね。 阪神:ちょうどあの時に、うちの息子も跡を継いで漫才師やってるんですけども、同期の子ばっかりで家へ来てもええかって。「なんやの?」と聞くと「M-1 見たいねん」と。それで「僕らは僕らなりに審査するねん」と。それで「君らは誰にや?」と聞くと「ミルクボーイさんいってほしいねん。やっぱすごいよなあ」って。よう見てるんですよ、僕はYouTubeなんか見いへんからまったく知らんかったんですよ。子どもに情報を聞いて、若手でだれがおもろいねんと聞いて、ミルクボーイが最高得点とった時は家でみんな「おおー」って。「君ら素直に喜ぶの?」って。僕は若手のころはちくしょうという気持ちがあってね。笑わずに見るタイプだったんですが、うちの息子らは「がんばれ」という姿勢になってみてて、やっぱり励みになってたみたいですね。「10年このネタやってんねんで」って。ずいぶん昔からやってるけど、認知されへんかって、いま認知された。やっぱり、力は継続って、長いことやっていかなあかんねんなというのはね。そういう感じで、僕も去年のM-1は最初から最後まで若手諸君とうちの家で全部みました。ミルクボーイ、やっぱりそやったなっていう感想でした。