逆境を乗り越え輝いた「ブラックサンダー」、理解されない企業文化からの脱却と市場浸透へのポイント
――チョコレートをあげると、揚げるのダジャレでしょうか バレンタインだから、もちろん人にあげるもそうですが、ブラックサンダーって、ブランドとしてその人の気分を上げるっていうのをすごく大事にしています。そこにフライの揚げるもかけて「あげる」にこだわったイベントを4日間行い、延べ1万人ぐらいの方に参加していただけました。 ――集まりましたね! 告知はどうやって行ったのでしょうか
ブラックサンダーの公式Twitter(現在X)での告知がメインです。およそ70万人のフォロワーがいます。
――公式アカウントとしてはかなり多いですね、やはり、ブラックサンダーは身近な存在として親しみを感じられるお菓子なんでしょうか お菓子って実体よりも大きく見られることが多いですね。企業規模は全然小さいんですけど、身近な分すごく大きな企業だと思ってもらっているようです。知ってくれている方も多いですし、お菓子に対してネガティブな感情を抱いてる方ってやっぱり少ないというか、健康上の理由でちょっと食べないんですってことはあっても、お菓子が憎くてしょうがないみたいな人はほとんどいないんで。 ――ブラックサンダーはこういう存在だ、こうしたキャラクターだよねっていうのは最初から社内で認知していたのですか 先ほどブラックサンダーに火がついて売れだした時、ブログにも書かれ始めた話をしたんですけど、当時、mixiとか掲示板で口コミ的に「ブラックサンダーって知ってる?」みたいに書いてもらって広がっていった。ここがすごく大きなポイントだったと思いますね。ブラックサンダーはオンライン上で話題にされやすい、ネットと親和性が高いなっていうことは、ブランドのマーケティングをやり始めた時に1番最初に感じました。
なので、いかに話題にしてもらうか、口コミで広めてもらうかを考えて、そのためにネタを作るというか、話題の種をお客様に提供する。そういう感覚でこれまでやってきています。