《進化する睡眠の常識》「眠れなくてもベッドで体を休ませる」「二度寝は足りない睡眠時間を補うもの」は間違いだった?医師が解説
【6】「無呼吸症候群は太った男性に多い」→「50代以上の女性にリスク増」
「睡眠時無呼吸症候群の危険因子としては50才以上、男性、閉経後、肥満などが挙げられます。50才までは圧倒的に男性が多いのですが、50才以降は女性が追い上げてくる。これは閉経によるホルモンバランスの乱れや肥満傾向が見られるからと考えられます」(下浦さん) 吉池さんも続ける。 「やせ型の女性でも高齢になると静かに息が止まっているということがある。寝ているのに疲労感が残るなどの場合にはチェックを受けて」
【7】「自分に合った枕を選ぶ」→「高すぎる枕が死を招く」
睡眠時無呼吸症候群は命にかかわる病気のリスクを高め、早死にをもたらす。 「枕は睡眠時無呼吸症候群に大きな影響を与えるといわれています。どなたでも気道や神経に負荷をかけないよう枕の高さ選びは重要です。低すぎる枕だと首がのけぞり頚髄に負荷をかける。逆に高さが12cm以上あると“殿様枕症候群”と呼ばれるリスクが高まり、脳卒中の原因のひとつである突発性椎骨動脈解離の発症割合が高くなるというデータもあります」(下浦さん) ※女性セブン2024年10月24・31日号