【悲鳴】なぜ?水道料金値上げ予定の自治体が全国で相次ぐ 埼玉・秩父市では平均51%値上げ予定に「困る」「やっていけない」【ソレどう?】
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私たちの生活に必要不可欠な水。そのお水を届けるための水道料金にも今、値上げの波が押し寄せています。地域によっては50%以上、上がるかもしれないところがあるんです。 「困る」という声が上がる一方、値上げがやむを得ないという事情もあるということです。 27日のテーマは「なぜやむを得ず?水道料金50%超も」ソレってどうなの?です。 平均51%の値上げをする可能性があることが分かったのは、埼玉・秩父市をはじめとする1つの市と4つの町です。 51%値上げについてどうなのか、秩父市民に聞いたところ「あーそんなに上がっちゃうんですね!50%は大きいです。お風呂も使うし植木に水やりもする。ご飯や洗い物にも使う。絶対に使うものなので困りますね」「毎日お風呂をためて、洗い物と植物の畑もあるので水くべたり、たくさん使ってますね。ちょっとやっていけないですよね。きついです」「あまり値上げしないで…生活が大変…。今若い人たちに(対して)もう少し補助してくれればありがたいと思います」といった声が上がりました。 現在、秩父地域の水道料金は大人2人家族が2カ月で32立方メートル使用するというシミュレーションでは、税抜き5040円。 51%値上げされた場合、同じ量を使っても8000円になる見込みだといいます。 地域の水道事業を担当している秩父広域市町村圏組合・八木修経営企画課長によりますと、修理や部品交換などで5年間で173億円が必要だといいます。 一体なぜなのか、八木さんは「蛇口をひねれば当たり前に出る水道というものが、老朽化による漏水、人口減少や様々な要因により危機にひんしているということを知っていただきたい」と話します。 また、値上げの幅については「51%という数字はあくまでも審議会としての答申で最終決定ではありません。しかしながら、現実を反映した生の数字であることを理解いただきたい」と説明しています。 一方、水道料金の値上げは2025年以降、全国各地で次々と行われる予定なんです。 大阪・豊中市は、2025年2月から約30%アップが決定済みです。 千葉県の一部の地域では、2026年度から約20%値上げする予定。 なぜ、このタイミングで各地で増えているんでしょうか。その理由には、設備の老朽化以外の要因もあるそうなんです。 水道行政に詳しい東京大学大学院 工学系研究科・滝沢智教授は「30年近く平成デフレの間、値上げをせずに人件費抑制等で抑えてきた。ここに来て電気料金をはじめとしたインフレが顕著になってきて、今までのやり方では対応ができない状況になってきている」と話します。 全国的な水道料金の値上げというのはこの先も続くのか。 滝沢教授は「まだまだ続くと思う。平成の時代に料金の値上げをしなかったところが非常に多い。(そうした)水道事業体も近い将来、値上げに踏み切らざるを得ないところが次々とでてくるのは」と推測します。 秩父地域の水道料金の値上げ幅は、2025年11月ごろに正式に決まるそうです。 私たちの生活になくてはならない水道水を当たり前に届けるには費用がかかります。 だからこそ、納得できる丁寧な説明が求められます。
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