Googleに入社して学んだ、本当の意味でパフォーマンスを上げる5つの健康習慣
4. 人づきあいをイチからつくり上げる
大学卒業後、サンフランシスコに引っ越した当初は、職場の同僚や学生時代の友人など、会いやすくて身近な人たちが私のつきあいの中心を占めていました。 その1年後、私はひとりも知り合いのいない国に引っ越しました。 この再出発で、ゼロから新しいコミュニティを築くことを余儀なくされ、このときはじめて、どんな人と付き合いたいかを考えるようになりました。 友人の友人に積極的に会うようにしたり、紹介してもらうよう頼んだり、講義で新しい人に知り合ったりもしました。 脚本書きにはじめて挑戦している人や、コミュニティが抱える課題を解決しようとしている人など、見習いたい人に出会ったときは、必ず連絡を取るようにもしました。 彼らの生き方に触れることが、自分自身を向上させる機会になりました。 作家のジム・ローンがかつて述べたとおり、「人は、いちばん長い時間を共にする5人の人間の平均値になっていく」のです。 以来、引っ越した先々で、また何年も住んでいる町でも、イチから築き上げていくという心づもりで、自分によい刺激を与えてくれる人々を求めていくようにしています。
5. ルーティンを試してみる
私は、毎朝、席に着いてすぐてきぱきと仕事に取りかかれるものだと長い間信じていました。 ところが、頭を創造的な思考モードに切り替えたり、手つかずで放置していた問題に取りかかったりするのはそう簡単ではありませんでした。 自分のパフォーマンスにとってルーティンというものがどれだけ大事かをよくわかっていなかったのです。 そこで、どんなルーティンが自分には向いているか、試行錯誤してみました。 生産性向上ツールもいくつか取り入れてみましたが、最終的には紙と鉛筆を使ったタスク管理に落ち着きました。 1日の仕事に取りかかる前に、解決しなければならない大きな課題やメールの返信のような細かい作業に優先順位をつけ、集中力が必要な作業を行なうときは、携帯は引き出しにしまって、コンテキストスイッチ(タスク間で注意を向ける対象を切り替えること)を減らすようにします。 いちばん苦手な仕事を1日の最初に持ってくることで、その日の活動にはずみをつけたりもします。 ちょうど試合前のアスリートが決まったルーティンを行なうように、私も最高のコンディションで仕事できるようなルーティンを編み出しました。 ひたすら努力することがより良いパフォーマンスにつながるとは限りません。 今回ご紹介した健康的な5つの習慣、私だけでなく、私の学生やクライアントの方々も心身のケアへの効果を実感しています。 私自身、過密スケジュールで手一杯になったときばかりでなく、朝に目が覚めたときから1日の終わりに携帯を置くまで、これらを実践していて、自分自身がさらに向上していくためにこうした習慣やルーティンは欠かせないと感じています。 どんな習慣にも言えることですが、健康的な習慣を築くには時間がかかりますが、自分に合ったものを見つけること、最初の一歩は、そこからはじまります。 ──2023年12月13日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 訳: 永木久美/OCiETe Source: A Piece Of Advice, Jim Rohn, Perspectives, Podcasts, FreakoNomics, TheGuardian Originally published by Fast Company [原文] Copyright © 2023 Mansueto Ventures LLC.
ライフハッカー・ジャパン編集部