Googleに入社して学んだ、本当の意味でパフォーマンスを上げる5つの健康習慣
2. 情報は意図的に取捨選択する
子供のころは読書が大好きでした。 ところが、高校や大学の先生が読書課題を出さなくなり、本を読むように言われなくなったころから、自分が消費しているコンテンツについて深く考えることがなくなり、気晴らしに何時間も際限なくスクロールすることに気を取られるようになっていきました。 「You are what you eat」(「体や心の健康は、毎日何をどう食べたかで決まる」といった旨のことわざ)でも言われるように、何を読んでいるかで私自身が形づくられる、ともいえるでしょう。 そこで私は「情報ダイエット」で自分の頭のなかにインプットするものを厳選することにしました。 まず、自分の情報源を精査し、本やニュース、SNSのなかから取り込みたいものだけを厳選、環境科学やジャーナリズムなど、ずっと学びたいと思っていたトピックを選び、人間行動学や幸福感に関するポッドキャストなど、個人的に好きなものも好んで聴きました。
3. 自分の価値観は毎年見直す
20代半ば、私はキャリアの選択をめぐって悩んだことがあります。 まもなく昇進できそうだから今のチームに留まるべきか。それとも、心機一転、新しい仕事を求めて海外へ行ってみようか。 自分のなかにある相反する価値観「何を重要と捉えるか」が決断を難しくしていました。 「人は、模倣を通じて自分の社会のしきたりを踏襲していくように、ほかの人が求めているものを自分も望むように学習していく」と言ったのはルーク・バージス教授ですが、私もまた、昇進昇給といった、周囲の人が望んでいるものを求めていました。 と同時に、新しい挑戦に挑み、自分の成長につながることに投資したいとも望んでいたんです。 私の持つ価値観はいずれも、数十年にわたって献身的に1つの会社で勤めあげた両親や、サバティカル休暇を取って世界を旅した友人、彼らが結婚したり子供を持ったりする時期など、さまざまなことに影響を受けて形作られたと言えます。 自分にとって本当に重要なことと、ほかの人からみて重要に見えることの違いを認識し、自分自身の持つ価値観を深く顧みる必要に迫られました。 自分が何かを学ぶこと、そして自分を成長させる経験をなぜ望んでいるのかを理解するため、私は、3カ月の間、毎朝日記を書いてみました。 キャリアの成長と収入のバランスについてどう考えているか、いろんなメンター(キャリアの助言者)に尋ねたりもしました。 ほかの人が思うような「マイナス面」があることを差し引いても、自分は新しいリスクに挑戦することを優先したいということが自分の価値観を振り返ってみて納得できたのです。 半年後、私は新しい仕事のために外国へ発ちました。 年を追って成長していくなかで、自分の価値観を再確認・アップデートしていくことで、住みたい場所や仕事に関する私の意思決定の方法が明確になっていきました。 今でも不安を感じ、自分のしていることが果たして自分にとって正しいのかどうか疑問に思うこともあります。 でも、常に学び続けるという自分の価値観を思い出して確信することで、その不安は静まっていくのです。