【RIZIN】安保に惨敗シナ・カリミアン レフェリーにパンチを正当化「これは戦いです」
大みそかの総合格闘技イベント「RIZIN.49」(さいたまスーパーアリーナ)で、安保瑠輝也(29)と対戦し、やりたい放題の暴挙を見せたK―1の〝反則王〟ことシナ・カリミアン(36=イラン)があきれた弁明を繰り広げた。 【写真】慌てて止めに入るレフェリー 安保と2分6ラウンドのボクシングに準じたRIZINスタンディングバウト特別ルールで対戦したカリミアンはなぜか〝狂虎〟タイガー・ジェット・シンのテーマ曲「サーベルタイガー」で入場した。ゴングが鳴らされると手数よりも口数の方が多く「弱い、弱い」「効かない」などとノーガードで安保を挑発し、最終6ラウンドにはルールで禁止されたバックハンドブロー(裏拳)を繰り出す始末。もみあいになって間に入ったレフェリーにパンチを当てるなどやりたい放題だった。 なお試合は手数で圧倒され、終盤にはパンチでグラつくように見えた場面もあり判定0―3で完敗した。 その後、インタビュースペースにシナのプロデューサーを務めるニコラス・ペタスと現れると、その通訳で「いい試合をしたと思う。楽しんでいただけたでしょうか」とニヤリ。安保について「特に強い印象はなくて、子供と遊んでいるようだった」とまるで圧勝したかのように悠然と話した。 さらに初参戦だったRIZINについて「今回はエキシビション的な試合だったが、来年は重量級の選手を連れてきてくれれば1人ずつ潰してやる。総合格闘技ルールでもいい。一番デカいヤツとやりたい」と継続参戦を希望しつつ薄笑いを浮かべる。 レフェリーにパンチが当たったことには「これは戦いです。試合です。格闘技です。間に入れられるジャッジはそれを止められるような方でないといけない。私はレフェリーを殴りたい気持ちはない。戦いですから。自然と出た物であって、狙ったものじゃじゃない」と故意ではないと笑った。 そしてバックハンドブローについて問われると「みなさんは間違いをしたことはないですか?」まさかの質問返し。さらに〝3回とも無意識で出したのか〟と問われると「3回? いつの3回?」と記憶にないと言い張った。加えて「俺はみなさんが希望しているような戦いしかしていない。こういうことしないと、みなさんも書くことがないんじゃないですか?」となぜか報道陣を〝共犯〟扱いするなどあきれた言葉を繰り返した。 なお、入場曲を凶虎のものに変えた理由を「知らなかった。気付いたらあの曲が流れていた」とナゾの説明。最後に「来年はもっと楽しみにしていてください!」と不吉な言葉を残すとニコラス・ペタスと共に上機嫌で去っていった。
東スポWEB