「彼は聖人」「前世は天使かな」鄭大世が尊敬してやまない元Jリーガー「周りが不快になる行動はしない」「悔しさを表に出して当たり散らすタイプではない」
「ネガティブなオーラを一切出さず」
プロサッカー選手で人格者は誰か。そのひとりとして元Jリーガーの鄭大世が挙げたのが、かつて鹿島アントラーズや清水エスパルスなどでプレーした増田誓志だ。尊敬してやまない彼の人間性について、鄭大世は次のように話す。 【PHOTO】日本代表を応援する「美女サポーター」を厳選! 「彼が清水に来た頃、鹿島時代の輝きはありませんでした。ただ、ネガティブなオーラを一切出さず、試合に全く絡んでないのにキツイ練習でいつも自分を追い込んでいました。普通、その状況だったら頑張れないし、メンバー外ならさっさと家に帰って時間が過ぎるのを待つほうがいいのに、諦める様子は微塵もない。『コイツ、どこまで成長する気なんだろう』って思いましたよ」 そうした努力もあって、2017年12月2日のヴィッセル神戸戦(J1リーグ第34節)でボレーシュートを決めて逆転勝利に貢献。J1残留の立役者のひとりになった。 「最終節に点を取って、マジで凄いなと。そこまでの振る舞いを見ていると、『コイツ、人格者だな』と。増田誓志と一緒にプレーした人はみんな同じことを言います。試合中、味方に要求はするけど、文句は決して言いません。追い込まれて苦しい状況でも、周りが不快になる行動は絶対しませんね。そもそも達観していて、悔しさを表に出して当たり散らすタイプではない」 追い込まれて苦しい状況でも、周りを不快にさせる行動は絶対しない。鄭大世曰く「これをできる人はほとんどいない」。 「負の感情を見せないように努力してもメンバー外が続けば、苦しいし、自然とどんよりとした表情になります。周りからは『最近元気ないね』的な声を間違いなくかけられるし、それが普通ですよね。でも、彼は違う。常に聖人でした。前世は天使かな、と思いました」 そんな増田のスタンスを鄭大世はこう表現している。 「自分の過程に納得しているから、結果に関わらず堂々としていられる」 試合に出られない時にどういう心構えでいるべきか。鄭大世はそれを増田から学んだ。 構成●サッカーダイジェストTV編集部
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