【ありえない比較テスト!】同じDNAを持つ伝説の2台 VWビートルとポルシェ911 ポルシェ博士の生んだカルトカーとは?
それがバックミラーに映し出され、ヒュッと通り過ぎる。「GT3」は、カタパルトから発射されたかのようにコーナーから飛び出し、最大9,000rpmの4リッターボクサーエンジンでストレートを疾走し、7つのショートレシオギアを指一本で操り、極めて完成度の高いシャシーストラットとステアリングリアアクスルは、次のカーブでも伸び上がることなく、フィーリングに忠実に、テレパシーのように進路をとっていく。
アスファルトの上では、エアロダイナミクスのトリックである「ダウンフォース」が完璧に機能する。ドライビングエイドの基本設定でも、「GT3 RS」は他のどの市販車よりも遠心力に強く、スリップすることなくスピードを上げ、貪欲に路面に吸い付いていく。それだけでは不十分な場合は、トラクションコントロール、スタビリティプログラム、ディファレンシャル、ショックアブソーバーを数段階で最適化することができる。ちなみにショックアブソーバーには、伸側と縮み側にそれぞれ4つの”クリック”があり、ユニークなディテールとなっている。
ドアハンドル – ここに兄弟がいる
シンプルなオイルダンパー、4速ギアボックスのオープンリングギアリンケージ、フロントアクスルサポートアームの粗い遊びを持つビートルでは、とても太刀打ちできない。だから、走りの違いに対する慰めはおそらくひとつしかない:「RS」には(またしても)ベルトのドアハンドルがあるのだ。弟分のビートルのように。
結論
ありえない比較!可哀想な「ビートル」は汗だくになっているに違いない!ご心配なく、我々は撮影のためにアクセルを少し(もっと)踏んだだけだ。結局のところ、ポルシェは「GT3 RS」でこれまで以上にロードホールディングス性を高め、ハンドリングマシーンに仕立てたというのが結論だ。
大林晃平: フォルクスワーゲン(ビートル)とポルシェ(356とか911)はフェルディナンドとフェリー ポルシェという、天才親子設計者が、雲形定規やドラフターを駆使して設計した自動車……という認識が一般的なのかもしれないが、今まで読んできた文献のサマリーの記憶によれば、実はそれは違うんじゃないか、というのが私の自説である。 まずフォルクスワーゲン(ビートル)は、ヒトラーの号令の下、国民(フォルクス)のために安価で、でもアウトバーンを走ることもできるしっかりとした自動車(ヴァーゲン)というのは正しい。だがそれを、図面をひいたりしながら設計したのはフェリー ポルシェ自身ではなく、フェルディナンド ポルシェが築いた会社の中にいる多くの設計者であって、フェリー ポルシェはそれを取りまとめる、いわゆるディレクター&プロデューサーであったということである。つまり自ら一生懸命製図台の上で、サスペンションを設計したり、ボディの図面をひいたりしたということではなさそうである。 そもそもフェルディナンドの息子のフェリーは、かなりのわがままお坊ちゃんであったことが知られており、子ども時代、自分のミニカーのためにミニカーの(ミニカーの、ですよ)ホイールを工場でわざわざ一品制作で作ってもらったり(おいおい)、10歳だか11歳のクリスマスプレゼントには、フェルディナンド ポルシェ自らが図面をひいた空冷2気筒エンジンのゴーカート(というか、子ども用のおもちゃ自動車)を、工場の見習い工員に作らせたりしたという。見習い工員にとってもいい迷惑な話だが、このおもちゃ自動車はちゃんと最高速度60kmも出たというし、フェリーはこのクリスマスプレゼントの小型自動車で、ノイシュタットの街(公道)を堂々と走り回って遊んでいたというから、オヤジもオヤジなら、息子も息子な話である。
【関連記事】
- 【海外イベントレポート】ロシア最大級のカーディテイリング・プロテクションフィルムのイベント「モスクワ 国際ディテイリングショー(Moscow International Detailing Show)」の視察に行ってきました!
- スバルBRZを含め人気モデルがどんどん市場から消えていく・・・ スバルBRZの特別仕様車「ファイナルエディション」登場!
- 【超ビミョー】何コレ?可愛い?珍妙? アバルト製ボート お好きならどうぞ「アバルト オフショア」イタリア人も時々破天荒!
- 「BYD シャーク」長距離走行が可能な新型BYDのフルサイズピックアップトラックはPHEV!
- 【ファイヤー!!!】復活は100%ありえないだろう・・・5億円超のケーニグセグ ジェスコが全焼&全損!無残な姿に・・・