Noam Galai/Getty Images

株式市場は2022年10月から上昇しており、主要株式指数は大きく値上がりしている。 強気相場は3年目に入り、投資家はいつまで続くのか思いあぐねている。 「まだ続く」というのが、株式のプロたちの答えだ。 株式市場は2022年10月12日に底を打ち、持続的な強気相場の開始から2年が経過した。それ以降、ナスダック100指数、S&P500種株価指数、およびダウ工業株30種平均はそれぞれ88%、62%、46%と目覚ましく上昇している。底堅い労働市場、インフレ率の低下、持続的な企業利益の伸びが、過去2年間にわたり株式市場を押し上げてきた。では今後、この強気相場はどうなるのだろうか？ 市場専門家が過去を振り返り、3年目に入った強気相場の見通しを考察する。

フリーダム・キャピタル・マーケッツ、ジェイ・ウッズ氏

フリーダム・キャピタル・マーケッツ（Freedom Capital Markets）のチーフ・グローバル・ストラテジスト、ジェイ・ウッズ氏は、現在の強気相場について興味深いのは、最初はほとんど誰もこうした強気相場を信じていなかったことだという。 ウッズ氏はBusiness Insiderのインタビューにこう答えている。最初は誰も、このような強気相場になると思っていなかった。みな、ベアマーケット・ラリー（弱気相場のなかでの一時的な上昇）に過ぎないと思っていた。強気局面ではなく、7銘柄だけが上がっているのだと考えていたのだ。 ところが、突如として相場の勢いが強くなった。私はこの趨勢は続くと思っている。利下げ局面に入り、物色先の裾野が広がるなど、追い風が吹いている。こうした強気相場は、少なくともあと12カ月、ひょっとしたら18カ月続くだろう。 ウッズ氏は、市場の中心銘柄が巨大テクノロジー企業への一極集中から、多岐に広がりつつあることに勇気づけられるという。最近の例では、公益企業に入れ替えが進んでおり、AI（人工知能）ブームによる電力需要の増加シナリオを受けて急騰した。 証券業界には「入替は強気市場の活力」という言葉があるが、今はまさにそれが進んでいるようだ。 「ここ2年は良かったと懐かしむのは構わないが、強気相場はまだ始まったばかりだろう」とウッズ氏は言う。