“ファイナル・ボス”ザ・ロックがコーディとレインズを無言で挑発!乱入したタマとロアはジミー・ウーソが迎撃!
2004年以来20年ぶりに開催される『バッドブラッド』のタイトルを冠したPLEがジョージア州アトランタのステイトファーム・アリーナで開催された。 今回もAbemaの無料放送での生中継となったが、そのAbemaプレミアムでは過去の『バッドブラッド』も視聴する事ができる。 この日のメインイベントではレッスルマニアで統一WWE王座をかけて対戦したローマン・レインズとコーディ・ローデスがタッグを組み、レインズ不在の間に新生ブラッドラインとして猛威を振るっているソロ・シコアとジェイコブ・ファトゥのタッグマッチがラインナップされた。試合前にはレインズの母校であるジョージア工科大学のフットボール場を貸し切りにして二人きりで対面し、この試合に向けてのお互いの意思を確認しあったレインズとコーディ。即席のチームではあるものの個々の力を合わせることでブラッドラインを迎え撃つ事となった。 ソロとジェイコブは前日のスマックダウンでのラダーマッチでタイトル防衛を果たしたタマ・トンガとトンガ・ロアは帯同せずに登場。一方のコーディとレインズは地元の楽団たちとのコラボレーションで別々に入場した。レインズは入場ゲート近くのエプロンに立ってからの2度、力強く右手の人差し指を高々と上げるが、観客のほとんどが真のトライバル・チーフを承認するかのように同じく人差し指を高くつき上げていった。
試合はコーディとジェイコブの軽い手合わせの後にソロが登場すると、コーディは静かにレインズにタッチをうながす。レインズはパンチの連打の後でソロを場外に落とすが、そこからすかさずジェイコブがリングイン。しかしタッチはしていないので、ソロが背後からレインズに襲い掛かる。正式にタッチした後のジェイコブはレインズに気後れすることなく攻め込んでいく。ここでコーディが登場するとバイオニック・エルボーからのコーディ・カッターと畳みかけ、クロスローズを狙うもこれはソロがカット。その隙を突いてジェイコブはポップアップ式のサモアンドロップをコーディにお見舞いする。ここからしばらくはコーディのローンバトルが続くが、レインズがタッチに成功するとそれまでのうっ憤を晴らすかのようにソロにぶつけていく。スーパーマン・パンチを受け止められ、サモアン・スパイクを食らいそうになるとクルス・フィックスで切り返すレインズ。すかさず再度のスーパーマン・パンチを成功させるが、ソロはこれを2でクリア。 とどめとして狙ったスピアーはジェイコブにカットされ、ジェイコブのムーンサルト・プレス、ソロのダイビング・ボディプレスと立て続けに食らってしまうが、これはコーディがカット。コーディはジェイコブを場外でのクロスローズで動きを止めると、実況席に寝かせておいてから、コーナーポストからの捨て身のダイブで実況席ごと破壊する。これでレインズとソロの一対一の状況を作るとタマとロアが乱入し、ソロがレインズにスピアーを食らわせる。 しかしここでフードの男が鮮やかなスーパーキックでタマとロアを撃退していく。フードを外すとソロにブラッドラインから追放されたジミー・ウーソが久々に姿を現した。ソロがジミーの登場に気を取られると、すかさずレインズがスピアーを決めて3カウントを奪取。レインズはジミーと熱い抱擁をかわした。 レインズとコーディは特に言葉は交わさずに先にレインズとジミーがリングを降りるが、腹いせとばかりにソロたちがコーディに襲い掛かる。これをジミーの説得もあり救出にリング内に戻ったレインズは、ソロたちを一掃した後にベルトを拾い上げてコーディに渡す。 ベルトが渡された瞬間に流れたのはまさかのザ・ロックのテーマで、入場ゲートにはファイナル・ボスモードのロックがモハメド・アリの遺族から贈られたというピープルズ・チャンピオンのベルトを肩に登場。意味ありげに右手の指で1、2、3と示すと、そのまま首を掻っ切るかのようにも見えるしぐさを見せて、無言のまま再び入場ゲートに姿を消していった。