アラメダ元共同CEO、FTXに対する7000万ドルの請求権を放棄──ヨットとアパートの没収に同意
アラメダ・リサーチ(Alameda Research)の元共同CEOであるサム・トラブッコ(Sam Trabucco)氏は、破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの債権者に対し、2軒の不動産と53フィートのヨットを引き渡すことに同意したことが提出書類から明らかになった。 同氏はFTXの元CEOであるサム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)氏の側近の1人で、バンクマン-フリード氏が共同創業したトレーディング会社アラメダ・リサーチでキャロライン・エリソン(Caroline Ellison)氏の右腕となっていた。だが、2022年8月に同社を退社し、これは同年12月にアラメダ・リサーチとFTXの両方が破産を申請するわずか数カ月前のことだった。 トラブッコ氏は、同社で起こった不正行為や犯罪行為の事実を公に認めたことは1度もない。しかし、同氏はときどき、積極的な取引と大きなリスクテイクを明らかにするツイートをXに投稿していた。 トラブッコ氏は11月3日付の提出書類で、サンフランシスコにある870万ドル(約13億4000万円、1ドル154円換算)相当のアパート2軒と、2022年3月に250万ドル(約3億8500万円)で購入したヨットを没収されることに同意。FTXに対して申し立てた約7000万ドル(約107億8000万円)の請求権を債務者に譲渡することにも同意した。 提出書類によると、トラブッコ氏はアラメダ・リサーチに在籍していた2年間に、債務者から「回避できる可能性のある譲渡」として約4000万ドル(約61億6000万円)を受け取っていた。 |翻訳・編集:廣瀬優香|画像:アラメダ・リサーチ元共同CEOのサム・トラブッコ氏(Alameda Research)|原文:Former Alameda Co-CEO Sam Trabucco Agrees to Forfeit $70M, Yacht, Apartments to FTX Creditors
CoinDesk Japan 編集部