「ライバル」というよりも「仲間」――全員で支え合う、日向坂46の「らしさ」
そうしたグループの雰囲気が『日向撮』に記録されているのは、選抜制もなければ総選挙もなく、22人のメンバー全員でパフォーマンスをするスタイルが深く関係していそうだ。もし、日向坂46に総選挙や選抜制が導入されたらどう思うかと聞くと、三者三様の答えが返ってきた。 佐々木「えー、どうしよう(笑)。そういう制度が始まってしまうと、本当にライバルになっちゃいそうですね。それよりも仲間っていう割合が大きくて、そういうところから私たちのこの雰囲気は生まれているのかなって思っているので。そうするとなったら、『なんでですか? そうなった理由を教えてください』って言いにいくと思います。理由が欲しいですね」
加藤「私は『どうしてそうなっちゃったんですか?』『私たちどうすれば良かったんですか?』ってなっちゃうかもしれないです……」 小坂「望まないんですけど、もしもそのときが来たら、そうするんじゃないかなって思うんです。でも、今あるものは変わらないので。みんながライバルではあるけれども、全員が全員を支え合っていることはすごく感じます。ひとりに対して全員が手を差し伸べているんだ、っていうのが表現的には伝わりやすいのかなって思います」 昨年公開された日向坂46のドキュメンタリー映画「3年目のデビュー」のキャッチコピーも「私たちは誰も諦めない、誰も見捨てない」だった。支え合う姿勢が日向坂46というグループには強くあり、それが同世代のファンから大きな支持を得ている理由のひとつだろう。 佐々木「全員が全員のことを好きだからだと思います。『グループが良くなるために』っていうのが、まずみんなの根本にあるので、そういうところから生まれているんじゃないかなと思います」 小坂「全員が全員を認め合っているのが大きいのかなと思います。一人ひとり『この子にはこの子の良さがある』っていうのをわかっている。例えば、久美さんがバラエティーに出ているのを私も見てすごく楽しむことも多いし、史帆さんは歌がうまいって思える存在。『なんであの人が?』っていうのがまったくないっていうのが一番強いのかなと思います」