「ライバル」というよりも「仲間」――全員で支え合う、日向坂46の「らしさ」
日向坂46のメンバーは少年っぽい
そして、やや異なる視点から日向坂46の特徴を挙げたのが加藤だ。 加藤「私たちが、いい意味で子供っぽいというか、少年っぽいからかなって思います。少女というより、マンガやアニメ、スポーツとかゲームが好きっていう少年っぽい人が集まったから。あと、なんか変な人が集まっている気がします。自分も昔は『変』って言われて、『う~ん』って悲しいときもあったけど、日向坂にいるとすごい居心地が良くて、それはみんな変だからかなって思います」
そんな加藤について佐々木が「パーフェクトだなって思います」と褒めれば、加藤は驚きの表情を浮かべて大きくリアクションをし、「インタビューだから言うのはやめてください!」と笑う。小坂も加藤について「先輩ではあるけれど、甘えにいきやすいし、頼りやすい」と語ると、加藤はうつむいて「恥ずかしい……汗かいてきました」と照れる。その会話の絶妙の間合いの奥には、個々のメンバーを尊重し合う姿勢と、メンバー同士の信頼感がうかがえる。
そして、佐々木も小坂も『君しか勝たん』のセンターは加藤だと予測していたという。センターだと告げられたとき、泣きだす加藤と、それを笑顔で見守るメンバーの光景が印象的だった。 佐々木「日向坂46の新しい顔を見せるために、新しい人がセンターになるだろうなって考えていて、やっぱり今ノリに乗っている加藤かなって」 加藤「ノリに乗っているなんて思ったこともないんですけど、いつでもノリ続けていたい。本当に私、絶対自分じゃないと思っていたんですよ。でも、『この人に任せよう』と思ってもらえたんだと思うと、不安より嬉しさが勝ちました」 小坂「史帆さんに『懐かしいですね』って言いました。史帆さんがセンターだった『ハッピーオーラ』(2018年、けやき坂46時代の楽曲)のときに隣に立っていたんですけど、そのときよりもお互いに成長した姿を見せ合えるのかなって思うし、また隣に立てて嬉しいなっていう思いがあります」 新しい面を見せて変わり続けていく日向坂46。そんな彼女たちの姿を記録した『日向撮』について、佐々木は記者会見で「46億人に見てほしい」とユーモアを交えて宣言した。 佐々木「インスタグラマーの方にも見てほしいです。こういう素の姿も映えるんだよ、って知ってほしいです。声が聞こえてくる写真っていうのが、一番見ていて幸せになるんだよっていうのを知ってもらいたいです」 --- 加藤史帆(かとう・しほ) 1998年2月2日生まれ、東京都出身。一期生として2016年から活動。 佐々木久美(ささき・くみ) 1996年1月22日生まれ、千葉県出身。一期生として2016年から活動。 小坂菜緒(こさか・なお) 2002年9月7日生まれ、大阪府出身。二期生として2017年から活動。