「ライバル」というよりも「仲間」――全員で支え合う、日向坂46の「らしさ」
コロナ禍で握手会ができなくなったかわりに、アプリを通してファンと個別に会話をする「オンラインミート&グリート」、略して「ミーグリ」と呼ばれるシステムも生まれた。そこではさまざまな愛情表現を受け取っているという。 加藤「私へのオリジナルソングを歌ってくださる方もいて。相手の方も私も、いつ終わるかわからないので、突然終わりました(笑)。握手会とは違う方法だけど、同じぐらいたくさん愛が伝わってきます」 佐々木「私のときは日向坂46の曲を弾いてくださる方がいて。このために練習されて聴かせてくれたのは、ミーグリでしか絶対できないことなので嬉しかったです」 ファンと会えない間も、ブログを長文で更新していたのが小坂だ。それを読んだファンが、「日向坂46メッセージ」というメッセージアプリを通して感想を送ってくれることで、「私たちってすごくつながっているな」と感じたという。センターに立つことが多かった小坂が、「自己プロデュースや発信が、人より少し苦手な私」と意外な吐露をブログに綴ったときには、こんな反応があったという。 小坂「『でも、自分は菜緒ちゃんのことをこう思ってるよ』みたいな感じで励ましの言葉もたくさんいただいて。言葉だからこそ今、通じ合えるものもあるので、それはすごくいいなと思いました」
全員が全員を認め合っている
4月に発売された日向坂46写真集『日向撮(ひなさつ)VOL.01』(講談社)には、メンバー同士で撮影した写真が掲載されている。発売記者会見で加藤が「ハグしか勝たん」と表現したほど、写真の中のメンバーたちは親密だ。 小坂「ノリが良くて、誰かがはしゃいだり楽しんだりしていると、それに便乗してくるメンバーがたくさんいるので、抱きついている写真とか、みんながギュッと集まっている写真がとても多いなと感じます」 加藤「みんながハグしたりギューッてしたりしている写真が私はすごく大好きで。しかも自然となっているので、『これは本当のギューです!』って伝えたいです」