プロからすれば常識だが…「FXの鉄則」に違反した初心者トレーダーの末路【月利30%トレーダーの助言】
トレーダーにとってトラブルはつきものです。トラブルのなかでも未然に防げるトラブルと防ぎようのないトラブルが存在します。FXトレーダーとして実績を積んでいくためには、未然に防げるトラブルをひとつでも潰していく必要があります。今回は、トレード中のトラブルを防ぐことの重要性について、株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏が解説します。 【早見表】年金に頼らず「1人で120歳まで生きる」ための貯蓄額
トラブルの種類を分類する
トレードにおけるトラブルは主に2種類に分類できます。1つ目は防ぎようのないトラブル、2つ目は未然に防ぐことのできるトラブルです。 1つ目の防ぎようのないトラブルは、自然災害や不意の政治的要因など、為替市場で事前に予測できない変化が起きたときに現れる現象を指します。防ぎようのないトラブルは発生してから考えるしかないので、1秒でも早い判断が求められます。 2つ目の防ぐことのできるトラブルは、日次のトレードで起こり得る不安要素が積み重なった結果、大きなトラブルが生じてしまうという現象です。 たとえば、トレードルールを事前に決めている人が、ある日だけルールを破ったとします。なにも問題なく利益確定まで進めれば問題はありませんが、トレードルールを破ってしまったという小さな不安要素は、いずれ大きな損失を被る確率を高くします。 労働災害の背景を法則化した「ハインリッヒの法則」というものがあります。ハインリッヒの法則とは、1件の重大事故が起こる背景には29件の軽微な事故と300件のヒヤリハット(事故寸前の異常)が隠れているというものです。重大事故の背景にある些細な異常の比率から「1:29:300の法則」とも呼ばれています。 労働災害になるような事故もFXトレードも同様に、日常のなかに隠されている300件のヒヤリハットに一つひとつ対処していく必要があります。多くの初心者トレーダーは「運がよかった」という楽観的な対応でことを終えてしまいますが、安定した利益を出すプロトレーダーは少しの異常でもなぜそのような事態が起きたのかを分析し、再発しないための防止策を検討します。未然に防げるトラブルは意識ひとつで変えることができます。