東大OBも知らない、今の東大生はどうして忙しいのか? 理由はサークル、部活、ゼミだけではなかった!
3年の受験を経て東京大学に通っています。さんきゅう倉田です。 2月なので中学受験の時期ですね。少なくとも半分以上の東大生が中学受験をして中高一貫校から東大に進学しています。そして、中学受験の苛烈さは東大受験を超えると聞きます。東大に「そんなに勉強せずに受かった」と言う友人たちでも、灘や開成、筑駒に入ることは叶わなかった。それくらい中学受験のレベルは高く、要求される学習のレベルも高い。 【表】東京大学の合格者のうち、上位の出身校〈中高一貫校〉は? だから、そういった学校出身の東大生はキャンパス内で一目置かれます。ぼくも東大に入ってから中学受験の難しさを知ったので、受験の経験はないけれど二目くらい置いています。 しかし、中学受験で最難関を突破しても東大に合格できない人はたくさんいます。それだけ優秀でも東大には落ちるし、中学受験で最難関に合格しなくとも余裕を持って東大に合格する。理由は分かりませんが、大変興味深いです。 さて、彼らは東大に入学した後、彼らはどのように過ごしているのでしょうか。
東大生の過ごし方
東大生はどのように大学生活を送るのか。日本大学卒のぼくは、自分や日大の同級生の過ごし方と比較して、その多様さに心を惹かれています。 まず、日本大学に通っていた頃は、アルバイトばかりしていました。授業には出席するけれど、友人と話をしたり携帯電話でゲームをしたりして(スマホはまだなかった)、勉強をしているという認識はあまりなかったと思います。 予習や復習をすることなんて絶対にないし、授業中に他の授業の課題をするといった、いわゆる“内職”をする人もいません。そもそも課題などない。ぼくの学部は特殊でサークル活動もほとんど存在せず、ほとんどの学生にとってキャンパスライフの9割9分は授業でした。 東大では学生それぞれが優先するものが異なり、皆それに対して全力です。基本的に、良い成績を取るべく期末試験に対して真剣であることは共通していますが、運動部に所属して成績を犠牲にする学生もいます。 国際関係の文化系サークルの中には、期末試験の時期に海外に行かなければいけないので4月に入会した時点で留年が決定する団体もあると聞きます。このように、学業を犠牲にして部活やサークルに取り組む学生は、社会人になってから成功するタイプであるように思います。 我々が大切にしている大学の成績や学びは、一般企業に勤めている間はほとんど役に立たず、それよりも多様な経験や体力、仲間との協働の方が企業内での業務を支える礎となるからです。