20歳の伊藤あおいの快進撃続く!世界50位を翻弄して8強入り「自分の思う通りにプレーできた」[木下グループJO]【テニス】
伊藤あおいが世界50位を破ってベスト8
女子ツアー「木下グループジャパン・オープン」(大阪・モリタテニスセンターうつぼ/WTA250)シングルス2回戦が10月16日に行われ、予選から勝ち上がりツアー初勝利を挙げている伊藤あおい(SBCメディカルグループ/世界ランク188位)は、第8シードのエリザベッタ・コッチャレット(イタリア/同50位)と対戦。6-4、6-3で下して8強入りを決めた。 【動画】伊藤あおいがツアー本戦初勝利に続いてトップ50を撃破!勝利の瞬間&マッチハイライト 20歳の伊藤は前週行われた全日本選手権でベスト4。中1日というタフなスケジュールの中で昨年大会以来、キャリア2度目のWTAツアー大会を迎えた。 予選1回戦でエミナ・ベクタス(アメリカ/同141位)、予選決勝でアリアン・ハルトノ(オランダ/同151位)を下して、自身初めてのツアー本戦入り。「自信になった。(100位台の選手に)こんなヘニョヘニョでも戦えるんだなとびっくり」と伊藤らしい表現で勝利を喜んだ。 そして、本戦でも2020年全豪オープンで優勝、全仏オープンで準優勝と実績のあるソフィア・ケニン(アメリカ/同158位)に「自分のテニス自体が特殊。自分のプレーをやることだけ心掛けた」と6-2、3-6、7-5の熱戦を制して、ツアー初勝利を手にした。 フォアハンドのスライスやループボール、バックハンドのライジング、フットワークなど独自のテニスを展開する伊藤は、2回戦でキャリア初となるトップ50と対戦。元全豪女王を破ったことで「いろんな人から祝福の言葉をいただいて、『次の試合でボロ負けしたら目も当てられない』と思って臨んだ」と、この日も相手を“あおいワールド”に引き込んだ。 第1、第2セットともにコッチャレットにリードを許したものの、伊藤のペースは変わらず。パワーこそないが、相手のタイミングをことごとくずらし、「できれば全部のポイントの最後を前に出て決められるような組み立てをしたいなと思ってプレーしている」と随所でネットプレーが光った。全仏オープン16強のコッチャレットを翻弄し、5ゲームを連取してベスト8入りを決めた。 「相手がパワータイプじゃなく、組み立ててくるタイプだったので割と相性的にはいいタイプだった。自分の思う通りにプレーできた」と振り返った伊藤。「自分が特殊で相手も慣れなかったと思いますけど、噛み合いさえすれば戦える」とトップ50との差も感じなかったとした。 準々決勝では、ラッキールーザーとして本戦入りして1、2回戦を勝ち上がったエバ・リーズ(ドイツ/同118位)と対戦。「ここまで勝ち上がっているのがほぼ奇跡に等しい。ラッキールーザーと言っても私より(ランキングは)上なので、6ゲーム取れたらいいかな」と伊藤は控えめに語った。
Tennis Classic 編集部