「すごいショック」樹齢250年超の大木倒れる 野辺山高原のシンボル、ドラマやCMにも使われた人気スポット
長野県南牧村野辺山高原のシンボル、ヤマナシの大木が倒れているのが見つかり、村が撤去した。八ケ岳を背景に農道に1本ぽつんと立つ姿が人気で、毎年5月に白い花を咲かせていた。住民からは「すごいショック」と惜しむ声も聞かれる。 【写真】八ケ岳を背に枝いっぱいに白い花を咲かせていたころのヤマナシの木
木は樹齢250年を超えるとみられ、高さ約10メートル、幹回りは約2・6メートル。村によると、20年ほど前から樹勢が弱り、半分しか花が咲かない年があったり、表面に樹液が漏れたりしていた。村は樹木医に依頼して応急処置をしながら維持管理していたが、11日早朝に通りかかった住民が倒れているのを見つけた。
県内外から写真を撮りに来たり、ドラマやCMの撮影に使われたりする人気のスポットだった。近くのペンション「さんかくじょうぎ」で37年、管理人をしている湯浅幾子さんは「花が咲くのを楽しみに来る人がたくさんいた。木の下でプロポーズをしているお客さんもいた。寂しいけど、今までよく頑張って咲いてくれた」とねぎらっていた。