本当は自分の子供ではないとわかっているのに…磯野貴理子が「何だか切ない」と思った親鳥の習性とは?
――柴田さんの本の副題には「文化鳥類学」とありますが、そのような学問分野があることを初めて聞きました。 私は学問的なことはよく分かりませんが、たしかにバードウォッチングをしていると、地球環境とか文明や文化とか、普段はあまり考えないようなことを考えるようになりましたね。私たち人間は深く考えずに、森の木を切り、ダムを造り、海を埋め立て、自分たちの思うままに大地を改造していくじゃないですか。でも、それは自然の中に生きる動植物に深刻な影響を与え、巡り巡って人間にも跳ね返ってくるんじゃないかとか……。 以前、ベテランの「日本野鳥の会」の方がおっしゃっていて印象に残っているのが、「鳥を知ることは、つまり、地球を知ることになる」という言葉です。鳥に興味を持てば、その餌になる昆虫などについても知ることになる。ひいては、地球環境全体に目がいくようになる。この言葉には本当に感銘を受けました。 *** 磯野貴理子 三重県出身。85年にお笑いアイドルグループ「チャイルズ」の一員として活動開始。解散後はタレント、女優として活動。NHK連続テレビ小説には「走らんか!」(95)、「あぐり」(97)に出演。現在は、CX「はやく起きた朝は…」、「ホンマでっか!? TV」、NTV「行列のできる相談所」にレギュラー出演中。CX「はやく起きた朝は…」は30年目を迎えた。 [文]新潮社 1896年(明治29年)創立。『斜陽』(太宰治)や『金閣寺』(三島由紀夫)、『さくらえび』(さくらももこ)、『1Q84』(村上春樹)、近年では『大家さんと僕』(矢部太郎)などのベストセラー作品を刊行している総合出版社。「新潮文庫の100冊」でお馴染みの新潮文庫や新潮新書、新潮クレスト・ブックス、とんぼの本などを刊行しているほか、「新潮」「芸術新潮」「小説新潮」「週刊新潮」「ENGINE」「nicola」「ニコ☆プチ」などの雑誌も手掛けている。 協力:新潮社 新潮社 Book Bang編集部 新潮社
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