友だち夫婦が児童手当を「自分たちの飲み代に使いたい」と言っていました。実際に飲み代に使っているわけではないようですが、自分たちのために使うのはありなのでしょうか?
児童手当は各家庭でどう使われている?
児童手当は各家庭でどのように使われているのでしょうか。内閣府 子ども・子育て本部「児童手当等の使途に関する意識調査(平成30~31年)」では、児童手当等の使途(予定含む)に関して図表1のような結果が出ています。 【図表1】
※内閣府 子ども・子育て本部「児童手当等の使途に関する意識調査 報告書」をもとに筆者作成 子どもの将来のための貯蓄・保険料が約6割を占めるなど、子どものための使途が上位に並んでいます。一方で日常生活費や大人のおこづかい・遊興費など、子ども以外に使うという回答もあり、児童手当が必ずしも子どもだけに使われていない実態もうかがえます。 ただし、同調査によると、児童手当の使途を子どものために限定利用できない理由として約7割の回答者が「家計に余裕がないため」と答えており、飲み代にしてしまうなど、親が利己的に手当を消費している家庭は少数派だといえそうです。
児童手当を子どものために有効活用しよう
児童手当は、子どもの健やかな成長のために使われることを目的として国からお金が支給される制度です。子ども以外のことに使っても罰せられたり支給されなくなったりすることはありませんが、制度の趣旨に沿った使い方をすることが望ましいでしょう。 「子どもの生活費にする」「貯めて大きな資金が必要なときに備える」など、家庭に合った使い道を話し合って、児童手当を計画的に有効活用しましょう。 出典 こども家庭庁 児童手当 こども家庭庁 児童手当制度のご案内 内閣府 子ども・子育て本部 児童手当等の使途に関する意識調査 報告書 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部