岸谷五朗『光る君へ』で初めて長生き。立派な娘を生きて見守れる嬉しさ。出家は、メイクして1時間18分で坊主に
◆還暦は新たなスタートだと思っている ━━『光る君へ』は、大河ドラマでは初めて平安時代中期の貴族社会を舞台にしています。男性にとって烏帽子は重要で、どんな時もとらなかったと言われていますが、烏帽子とか所作とか、初めの頃は戸惑いがありましたか。 最初の頃は烏帽子が、上に上げた御簾にぶつかったりしていました。そのうちにかがむクセがついてきて、ぶつからなくなりましたよ。平安時代の所作が自然にできるようになったのです。撮影隊とスタッフも、最初は平安時代の建物に慣れなくて、セットにつまずいたりしていたのです。そのうち全員が平安時代に慣れてきました。 ━━この夏はとても暑かったし、体力づくりが必要な一年だったと思いますが。 『地球ゴージャス』という劇団をやっていることもあり、日ごろから体は鍛えています。朝からの仕事がない時は、10kmをウォーキングからはじめてジョギングをしています。 『光る君へ』のために、日焼けをしないように注意していました。ジョギングの時には、顔には自転車に乗っている女性が被っているようなお面のようなもの(サンバイザー)をして、平安時代の装束から見える手には手袋をはめて、日焼けを防いでいました。 ━━9月27日がお誕生日で還暦でになられましたね。 吉高さんに赤いチャンチャンコを着せられましたよ。(笑) 為時は節目の時の役でした。還暦は新たなスタートだと思っています。今年やったことを考えて、今まで勉強してきたことを生かして、次の新しいことをやっていける気がしています。映画づくりとかしてみたいですね。 仕事と関係ないことでは、プリンを作ったり、マイブームのジンを自分で作ったりしてみたいです。 (構成=しろぼしマーサ)
岸谷五朗
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