「じつは多様性の世界はしんどい」…いまを生きる令和世代へ、鴻上尚史が「多様性神話」の影にある「協働」の大切さを説く
多様性と表裏一体の「しんどさ」
「多様性」は素晴らしいと思われていますが、じつは「多様性」はしんどいのです。 しんどいけれど、私たちが、よりよい人生を生きるためには、「ひとりひとり違うこと」を前提にして、協働することが必要なのです。「協働」とは、同じ目的のために、二人以上が協力して働くことです。 ひとりひとりが違うことを前提にしたら、生活はどうなるでしょうか。 「みんな同じで、みんないい」学校と、「みんな違って、みんないい」学校は、どっちが楽しそうでしょう。どっちがいろんなアイデアを生み出しそうでしょう。どっちがいじめが少なそうでしょう。どっちが生き生きしていそうでしょう。 前置きが長くなりました。 「多様性」の時代に、「君はどう生きるか」というアドバイスを今から書きます。 君の人生のヒントになればいいなと心から思います。
鴻上 尚史