エゴを抑えて闘い続ける“タフな心を持つ男”ジェームズ・ミルナー【サッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
これまでの鎧は脱ぎ捨てて、腹蔵なく話したその内容は
11月16日現在でプレミア通算525試合出場は現役最多で歴代6位。強靭なメンタリティーでチームに尽くし、ここまで第一線で活躍する。(C) Getty Images
エゴイスティックな感情をグッと抑えつけ、常にチームのために全身全霊を捧げる――。その凄烈とも言える心構えで、33歳のいまなお第一線で輝き続けているのがジェームズ・ミルナーだ。心の大切さを、教えてくれる。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2019年11月21日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― 今年の初め頃だった。とある出版エージェントから連絡を受けた。プレミアリーグでプレーする選手の本を手掛けてもらえないかとの打診だった。 「面白そうだね。で、その選手とは?」 私の質問に、エージェントは答えた。 「まだ言える段階ではないが、請け合おう。二つ返事で引き受けたくなる選手だよ」 1週間後に連絡があり、選手の名前が判明した。リバプールのジェームズ・ミルナーだった。エージェントは正
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