夜行バスで1泊分を浮かす、価格安定の「東横イン」一択…国内出張「ホテル高騰問題」を乗り切る解決策
「出張の手配はまさに戦い」…インバウンド急増が出張を直撃!
ますます増え続けるインバウンド(訪日外国人旅行)の影響で、日本国内のホテル価格の高騰が止まらない。この高騰をまさに直撃しているのが、ビジネス出張だ。 【高額メニューの数々…!】東京の新名所 豊洲「千客万来」で見せつけられた”海外と日本の超格差” コロナ禍でリモート会議などが増えたものの、その後に出張は徐々に復活。当初はまだ入国規制があったのと、出張で「全国旅行支援」も適用できたため、コロナ前よりお得感すらあった。だが、入国緩和とともに外国人観光客が次々来日し、さらに円安もあってその数は今も増える一方。「出張費が会社規定の範囲内ではとても収まらない」という悲鳴が次々と聞こえてくる。 少し前に話題となった「出張の日程をずらす」「やや離れた駅近のホテルに泊まって電車移動する」などでは、もはや太刀打ちできなくなりつつある、国内ホテル事情。「出張の手配はまさに戦い」との声すら聞こえてくる。この厳しい現状の中で、出張手配をどうやりくりしているか。現役の出張マンたちのリアルな声とともにお伝えしたい。 ◆東京都内のビジネスホテルは直近「9割近い稼働率」 例えば、東京都心の主なビジネスホテル価格は、’24年7月3日(水)~4日(木)で、以下の通り。(5月31日、Google Map調べ) ■東横INN日本橋三越前A4 9231円 ■アパホテル八丁堀駅前 9900円 ■ホテルマイステイズ神田 1万1000円 ■スーパーホテル東京・日本橋三越前 1万1970円 ■ドーミーインPREMIUM東京小伝馬町 1万4177円 これが週末にかかると、さらに価格が上がる。韓国や台湾など近い国からの旅行客は、週末のみ滞在のリピーターが多いからだ。 以前であれば、日によっては上のようなビジネスホテルチェーンだと「1泊5000円」ということも珍しくなかった。現在だとそのようなホテル価格は、まずあり得ない。週末さらに海外の休日などに当たるとさらに高くなる。 観光庁が発表した「宿泊旅行統計調査」(’24年3月 第2次速報)によると、東京都の宿泊施設全体の稼働率が「79.1%」、そのうちビジネスホテルが「86.2%」で、いずれも全国1位。この数字からも、他の都市部、地方からの出張パーソンを悩ませる原因がこれと言える。ほかに稼働率が高いのは、2位大阪府、3位石川県、4位福岡県、5位愛知県と続く。 ◆「近ごろ『東横イン』ばかり泊まっている」…価格がほぼ安定、10泊で1泊無料 それでも出張でのホテル確保は、絶対必要。ではどうしているかと、国内出張が多い大阪市在住の男性に聞くと「近ごろ『東横イン』ばかり泊まっている」とのこと。その理由として、「価格がほぼ安定」「直前に空室がけっこう出る」「10泊で1泊無料」などを挙げた。 東横インには「東横INNクラブカード」という制度がある。入会金(一般1500円、学生1000円)は必要だが、一度カードを作ると年会費は無料で、さまざまな特典が受けられる。特に、東横インは全国しかも駅近など便利な場所にあることが多い。その男性曰く「10泊で1泊無料は、特にありがたい。最近はどこも高くて探すのも面倒なので、東横イン一択。朝食も無料で、メニューにご当地色が出ている施設も多くて満足度は高い」とのこと。