夜行バスで1泊分を浮かす、価格安定の「東横イン」一択…国内出張「ホテル高騰問題」を乗り切る解決策
さらに、前日朝に届く「リマインドメール」も便利という。「公式サイト上でずっと満室でも、意外と空室が出る。東横インは前日までキャンセル無料。とりあえず予約だけしているビジネスパーソンが多いのではないか。でもこのご時世で空きはすぐ埋まる」と、その男性は分析する。また、別の出張が多い千葉県在住の男性も、ホテルに特にこだわりはないものの、「価格にこだわると結局、東横インになる。いつも安い。ポイントも気づいたら貯まっている」と話す。 ◆1泊5000円の時もあれば、3万円も…ダイナミックプライシングの「アパホテル」 また、年間50泊以上「アパホテル」に出張で泊まっているという岡山市在住の男性は「なるべく集中して実績を稼ぎ、会員ステイタスを上げてポイント、キャッシュバックを狙っています」とのこと。アパホテルは、宿泊数などの年間利用実績に応じて5つの会員ステイタスがあり、貯めたアパポイントは宿泊料金にも充当できる。「会員は、QRコードから専用端末でチェックインでき、待ち時間がないのもいい。ただ客室の狭さが苦痛なだけ」という。 国内出張が多いのであれば、大手ビジネスホテルチェーンで会員となり、そのホテルに集中的に泊まるのも王道と言える。ただ、アパホテルなどは需要に応じて価格が変動する「ダイナミックプライシング」で、1泊5000円の時もあれば、3万円になることも。前述の男性も、アパホテルを出張のメインとしつつも、その時の価格によって他のホテルに泊まることも多いとのことだ。 ◆まずは「早期予約」と、予約サイトでの比較。中国の休日は必ずチェックを! ホテルにできる限り安く泊まるには、やはり「早めに予約する」に越したことはない。日本のホテルは直前までキャンセル無料のプランが多い。調べてまだ安ければ、キャンセル規定をチェックし、とりあえず予約だけ先にしておくといい。「TripAdviser」「Google Map」などのメタサーチでホテル価格の比較をし、公式サイトも必ずチェック。 また、例えば、公式サイトが日本語のみといった宿泊施設だとインバウンドは皆無で、狙い目と言えるだろう。車でしか行きづらい場所も、インバウンドによる価格高騰はないと見ていい。 都市部のホテルがあまりに高いため、マンガ喫茶やカプセルホテルなどに泊まる話も聞くが、それであれば近ごろ増えている「進化型カプセルホテル」と呼ばれる施設がおすすめ。「ファーストキャビン」「ナインアワーズ」などがチェーン系でよく知られる。女性専用もある。 また、ホテルの価格が異常なほど高騰している場合、海外での連休である可能性も。中国の連休に当たる「国慶節」(9月末~10月初旬)や「旧正月」(2月上旬)などは、その年によっても期間が違うので気を付けたい。