「安い商品にはワケがある?」激安青果店で“ハズレ野菜”を引かないためのテクニック 消費者が実体験から学んだ“失敗しやすいもの・意外に外れないもの”
近頃、東京や大阪などの都市部を中心に増えつつある激安青果店。基本的に大手スーパーより安い価格で販売されており、なかには市場価格の半分程度のお買い得商品もある。ただし、安い価格にはそれなりの「理由」があり、形がふぞろい、すこし傷んでいるなどといった“訳あり”の品を店が安く買い取って販売しているケースもある。
そうした商品を買うことは、食品ロス軽減の観点からすれば意義深いうえ、消費者にとっても節約につながる。とはいえ安いからといって必要もないのに買い込むと、痛い目にあう。都内に住む主婦のAさん(40代)は、近所の商店街にある激安青果店をよく利用するが、「安い分期待はしていないといっても、質がひどすぎることが時々ある」と話す。 「最近いちばんショックだったのは、2本100円で売っていたゴーヤを買ったときのことです。スーパーだと1本200~300円ぐらいするイメージだったので、これはお得だなと思って2本買いました。その後家に帰って切ってみたら、1本の中身が完全に腐っていて、もう1本もかなり傷んでいる部分が……。外見からはわからなかったので仕方ないとは思いつつも、通常よりも格段に安いということは、こういうこともあるんだなと勉強になりました」 Aさんは、同じ青果店で買ったトマトでも失敗したことがあるという。 「1カゴ300円でトマトが8~10個ほど入っていたので、ついつい安さに手が出ました。その日の夕食に食べたら、とにかく酸っぱかったんです。特においしそうだと思って買ったわけではないのですが、傷みを疑うレベルで変な味がしました。煮込んでもまずいし、本当に大失敗でした」(Aさん)
昼に買ったブロッコリーが夕方までに傷んでいた
同じく都内に住む主婦Bさん(30代)も、激安青果店での失敗を経験している。 「ある日、近所の安い八百屋さんでブロッコリーが1株150円で売っていたんです。最近はスーパーでも300円ぐらいしていたので、これはラッキーだと2株買いました。 ブロッコリーを買ったのは昼で、そのまま家に帰って、どうせ夕食に食べるからと冷蔵庫に入れず出しっぱなしにしておいたんです。そうしたら、夕方にはそのうち1株の表面がフニャフニャに傷み始めていて……。冷蔵保存しておくべきだったんでしょうけど、さすがに数時間でこんなに傷むのかと驚きました。どうにか傷んでいる部分を捨て、残った部分をゆでて食べたんですが、おいしくはなかったです。 もう1個のブロッコリーは冷蔵庫の野菜室で保存しましたが、翌日の朝に冷蔵庫を開けると野菜の腐ったようなイヤなにおいが充満。もはや完全に傷んでいたんです。安すぎる野菜には注意しないといけないと思いました」