「安い商品にはワケがある?」激安青果店で“ハズレ野菜”を引かないためのテクニック 消費者が実体験から学んだ“失敗しやすいもの・意外に外れないもの”
失敗から学んだ上手に活用するコツ
食品ロス軽減の意義がある激安青果店だが、消費者にとっては“ハズレを引かされる”リスクからは逃げられない。そんな激安青果店を上手に活用するには、どうすればいいのか。 よく激安青果店を利用しているという外食事情に詳しいフリーライターの小浦大生氏は、「念入りに商品選びをするしかない」と話す。 「激安青果店を利用する際は、傷んでいるかもしれないということを念頭に置いて、念入りにチェックするしかありません。また、同じ野菜のなかに1つでも明らかに傷んでいるものがあると、ほかのものも傷んでいる可能性が高いと考えるようにしています。結局、安いのには理由があるわけですから、“傷んでいるかもしれない”“無駄になるかもしれない”という覚悟を持って買うことです」(小浦氏)
前出のAさんは、激安青果店で買う野菜の種類をある程度決めているという。 「いくつかの失敗を経て、ハズレやすい野菜は避けるようにしています。トマトやアボカドなど、やわらかいものや、割ってみないとわからないものは避ける。反対にレモンや大根は、多少状態が悪くても失敗はほとんどありません。ただこれはあくまでも自分の経験則に従っているだけです。“おいしいものを選ぶ”というよりも、“大ハズレを引かない”という意識でいたほうが、失敗だったときのダメージが少ないです」(Aさん) またAさんは、「大きく割引しているからという理由だけで購入すると失敗することも多い」と話す。 「ある程度献立を考えて買い物に行っているのに、店頭で安売りをしているのを見て、“これはお得だ”と思って飛びついて、さらにハズレを引かされると、そもそも必要のないものを買って失敗したということになります(笑)。安すぎる野菜はそれだけリスクも高い。安いからといってたくさん買い、その日に食べないでいると、結局廃棄することになります」(Aさん) 家計にも優しく、食品ロス軽減にも貢献できる激安青果店。“安かろう悪かろう”で終わらせないためにも、上手く活用するテクニックが必要となるのだ。(了)