3事業所を三つ星に認定 子育てにやさしい事業所 三重・松阪
従業員の子育てを積極的に支援する事業所に三重県松阪市がお墨付きを与える「子育てにやさしい事業所認定」の表彰式が、20日午後2時から同市春日町一丁目の市健康センターはるるで開かれた。昨年度初めて行われ、2年目の今回は三つ星(ゴールド)に3事業所、二つ星(シルバー)に5事業所、一つ星(ブロンズ)に1事業所の計9事業所が認定された。 竹上真人市長の「子育て一番宣言!」の下、同市が実施している子育て施策の一つ。子育てを応援する事業所を認定し、その取り組み事例を広く紹介することで、他の事業所にも子育て支援への意欲を高めてもらい、「子育てしやすいまち」を目指す。 三つ星は▶㈱北村組(中央町)▶㈱松阪電子計算センター(石津町)▶セントラル硝子プロダクツ㈱(大口町)──の3事業所。 二つ星は▶㈱はぐみ(広陽町)▶橋本電子工業㈱(高須町)▶中川電装㈱(松崎浦町)▶㈱ドリーム・リニア(嬉野津屋城町)▶やまゆり歯科(京町)──の5事業所。 一つ星は▶㈱中建(上川町)。 竹上市長が「北村組さんと松阪電子計算センターさんがいきなり三つ星。セントラル硝子プロダクツさんは(昨年度の)二つ星から三つ星へ。この上にまだ厚労省の『くるみん認定』があって、ちょっとハードルが高い。今、こうやってお集まりの皆さんは先進的な取り組みをされている」とたたえ、表彰状と認定証を各事業所の代表者に手渡した。 表彰状授与に際して各社の「子育て一番の取り組み」を紹介。北村組は「社員の子供向けの会社見学会を行っています(中略)親子の絆の強化などのメリットが多々あります」、松阪電子計算センターは「男性の育児休業、育児目的休暇取得率が高い!」など。 同社の八田哲也総務課長兼人事課長(60)は「初挑戦です。この後、継続することが大事だなと思っています。数年前から男性で育休を取得する方が出てきて、今は男性も子供ができたら休むものだと定着してきました」と喜んだ。 セントラル硝子プロダクツも男性の育休取得率9割以上で、取得者全員が30日以上取得している。最終的にくるみん認定を目指しており、プロジェクトを主導する菅谷千晴人事総務課長(46)は「全社員が残業時間を減らし、みえ松阪マラソンにも積極参加して健康づくりを推進するなどしてきた」と話す。また、表彰状を受け取った川瀬将昭代表取締役社長(58)は「まだ不足している部分もあるので、さらに上を目指して積極的に取り組んでいきたい」と意欲を見せた。