全日空CA採用試験に600人が殺到/台湾
全日空が3月上旬、台湾でCA(客室乗務員)の採用試験を実施した。日系航空会社は待遇も良く、憧れの職業ということもあり、たった24人の採用枠に対し、応募者は600人近く。倍率は約25倍という狭き門となったという。しかし、英会話や筆記試験のほか、集団面接では「どんな果物になりたい?」などの珍問が飛び出すなどの、志望する“就活生”に難問が立ちはだかっていた。
英会話による面接、筆記試験、さらに集団面接のすべてをくぐり抜けた選ばれし者のみ、憧れの制服を着ることができる採用試験。面接では、「どんな果物になりたい?」、「男と女、どっちになりたい?」などの珍問奇問に、多くの受験者が悩まされたようだ。 ■採用枠24名に、約600名が殺到 今回の募集で予定している採用枠は、たった24人という「狭き門」。もともとCAは、台湾でも憧れの職場の1つ。それに加え、月給は日本円に換算して20万円からと、台湾の航空会社よりも好条件のため、応募者数は600人近くにも上った。そんな日系航空会社のCAを夢見る一人がアニタさん。地元台湾の航空会社「チャイナエアライン」の面接にも挑戦したが、残念ながら落ちてしまったという。今回の採用試験には、改めてメイクや歩き方、英会話などを猛勉強して臨んだという。「昔からの夢に挑戦したい、一度だけの人生を悔いなく生きたい」と前向きの姿勢を見せた。 経験者からの応募もあった。カタール航空に7年間勤務していたエレンさんは、「日系の航空会社は上下関係がとても厳しいが、身だしなみや立ち居振る舞いなどのマナーは、とても素晴らしいので応募を決めた」と話す。 ■全日空 募集は今回で3回目 台湾における全日空の採用試験は、今回で3回目。応募条件として、大学卒業でTOEIC 650点以上。2日目と3日目の試験では、面接以外に筆記試験や機内アナウンス朗読など、様々な試験が行われた。