【MLB】今オフのクオリファイング・オファーは過去最高額の2105万ドルに 年俸上位125選手の平均で決定
米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のカイリー・マクダニエル記者によると、今オフのクオリファイング・オファーの金額は2105万ドル(=約31億4000万円)で確定したようだ。今オフのクオリファイング・オファーに関しては8月の時点で「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者が「2120万ドル前後になる見込み」と報じていたが、より具体的な金額が明らかになった形だ。なお、クオリファイング・オファーの金額は毎年、年俸上位125選手の平均で決められることになっており、年々上昇傾向にある。 熱戦が続くポストシーズンの日程・結果一覧 クオリファイング・オファーの制度は2012年シーズン終了後のオフシーズンからスタート。決まった金額の1年契約をオファーするものであり、これを拒否した選手がFAで他球団と契約した場合、元所属球団にはドラフト指名権の補償、新規獲得球団にはドラフト指名権や国際アマチュア契約金のペナルティが発生する。 クオリファイング・オファーの金額は2012年オフの1330万ドルから年々上昇しており、2018年オフに1790万ドルになったあと、2019年オフは1780万ドルと微減したが、2020年オフには1890万ドルとなった。2021年オフに1840万ドルまで下がったが、2022年オフは1965万ドルとなり、昨オフはついに2000万ドルの大台を突破。そして今オフはさらに上昇し、過去最高額の2105万ドルとなった。 昨オフは7人のFA選手がクオリファイング・オファーの提示を受けたが、全員が拒否。コディ・ベリンジャーとアーロン・ノラはクオリファイング・オファーを拒否したあとに再契約を結んで残留したが、大谷翔平、マット・チャップマン、ソニー・グレイ、ブレイク・スネル、ジョシュ・ヘイダーは他球団へ移籍した。クオリファイング・オファーの提示を受けた選手が受諾して残留したのは、2022年オフのジョク・ピーダーソンとマーティン・ペレスが最後である。 なお、すべてのFA選手にクオリファイング・オファーの提示を受ける資格があるわけではなく、シーズン途中に移籍した選手や過去にクオリファイング・オファーの提示を受けたことがある選手は対象外となる。今オフはフアン・ソト(ヤンキース)、コービン・バーンズ(オリオールズ)、アレックス・ブレグマン(アストロズ)、ウィリー・アダメス(ブリュワーズ)、マックス・フリード(ブレーブス)、ピート・アロンソ(メッツ)らにクオリファイング・オファーが提示されることが確実視されている。