自覚無き“隠れ冷え性”にご注意…大きな病気の可能性 検査で動脈硬化発見のケースも
FNNプライムオンライン
「隠れ冷え性」を知っていますか? 自覚がない冷え症のことで、この時期に増えているといいます。 ただ、大きな病気のサインにもなるため、気を付けなければいけないということで取材しました。 訪れたのは千葉・柏市にあるクリニック。 この日も、診察には多くの人が訪れていました。 冷えの症状を訴える人が多い中、自覚がない人も。 先生: 手足の冷えはどうですか? 定期検診で来院した患者(80代): 手はそんなに。 先生: ちょっと触ってもいい?手はそこまでではないけど、指先はちょっと冷たいね。足はどうですか?足も診ていい? 定期検診で来院した患者(80代): 足はむくんだり。 足のむくみを訴えていましたが、先生が診察してみると…。 先生: あっ冷たいね!足の特に指先の冷たさが今、顕著に出てまして、もしかしたら隠れ冷え性。 冷えていることに自覚のない「隠れ冷え症」を指摘。 冷えの原因を探るため、血管の検査を行ったところ驚きの結果に。 先生: 今回の冷えの原因は、おそらく閉塞性動脈硬化症といって、足の血管が少し狭くなっていて、血液が足りなくなる病気。あまり症状がひどいんだったら、手術とかも考えなきゃいけない。 診断結果は閉塞性動脈硬化症。 動脈が狭くなったり詰まったりする病気で、初期症状としては、冷えや足のしびれなどがあるといいます。 症状が進行すると、こんな危険も。 KENカルディオクリニック柏・中村賢院長: (症状が)進んでいって、一番心配するのが、足の完全な血流不全によって壊死、足の血管が腐ってしまう。例えば切断しなきゃいけなくなるとか、そういうことがあるんですね。 この他にも、体の冷えから心不全や臓器障害の他、うつ病など重大な病気が見つかることも多いといいます。 KENカルディオクリニック柏・中村賢院長: 冷えに気付くことが、手術が必要なくらいの病気を予防することにつながるので、疑ってかかるというのは大事。 まさに自覚のない冷え症が「隠れ冷え症」なわけですが、どうすれば気付くことができるのでしょうか。 いくしま医院・幾嶋康郎院長によりますと、簡単に分かるチェックリストがあります。 ・朝起きるのがつらい ・起床時の体温が35度~36度台前半 ・脈が60前後 ・鼻水やせきが早朝や深夜に集中 ・怒りっぽい ・抜け毛が多くなる この6つの項目のうち、1つでも当てはまると、もしかしたら「隠れ冷え症」かもしれないということです。 深刻な病気が隠れている可能性もあるため、医師に伝えることが非常に重要になってくるそうです。 また、実は子供にも「隠れ冷え症」が多いということが分かっています。 では、どうやったら改善できるのでしょうか。 同じく幾嶋院長によりますと、まずは「室温を25度に保つこと」。 これは半袖で過ごせるくらいの室温ですが、電気代が気になるという人は、「グーパー運動」というものがあり、起きた時、お布団から出るの嫌だったりした時に、グーパー・グーパーと、理想としては3分ぐらい動かすと血行が良くなり、冷え症の改善につながるということです。 さらに、体を直接温めるグッズも有効だということで、最新の温活グッズを紹介します。 「ほっとイヤリング」というもので、裏にテープが付いていて、イヤリングのように耳にずっとつけているとポカポカするといいます。 耳を温めると自律神経が整うということです。 さらに、もう1つ。 充電式のカイロは、2つに割れて手鏡になっていたり、モバイルバッテリーにもなり、災害時とかにも使える商品もあります。