オーストリア1部の名門オーストリア・ウィーンがパリ五輪代表MF荒木遼太郎に正式オファー
オーストリア1部の名門オーストリア・ウィーンが、昨季鹿島からFC東京に期限付きで加入したパリ五輪代表MF荒木遼太郎(22)の獲得に動いていることが4日までに分かった。複数の関係者によれば鹿島には既に正式オファーが届いているという。 荒木は開催中の全国高校選手権で4強入りした東福岡高出身の攻撃的MF。高い技術とスピードを誇り、鹿島では高卒2年目の21年に才能が一気に開花。10得点7アシストと活躍し、ベストヤングプレーヤー賞にも輝いた。22、23年はケガにも悩まされたが、24年は期限付きで加入したFC東京で完全復活。パリ五輪代表にも選出され、全4試合に出場した。 オーストリア・ウィーンはリーグ優勝24回を誇る国内屈指の名門。24~25年シーズンは16試合を終えて10勝3分け3敗で、首位シュトゥルム・グラーツに勝ち点3差の2位。だがここまで総得点26と得点不足に泣かされており、トップ下で得点力の高い荒木を後半戦の起爆剤として期待しているという。 関係者によれば鹿島は戦力として慰留に努める方針で、FC東京も完全移籍のオファーを出しているという。ただ荒木は元々、海外志向が強く、国内屈指のファンタジスタの決断に注目が集まる。 ◇荒木 遼太郎(あらき・りょうたろう)2002年(平14)1月29日生まれ、熊本県山鹿市出身の22歳。東福岡から20年に鹿島入り。2年目に定位置を確保し、城彰二以来史上2人目の10代2桁得点を達成し、ベストヤングプレーヤー賞を受賞。24年はFC東京に期限付き移籍。日本代表はU―16世代から各年代で選出され、21年にA代表初選出。24年パリ五輪出場。1メートル70、60キロ。利き足は右。