【憧れの大型バイク】ハーレーダビッドソンの新型クラシックネイキッド「X500」を体験してみた
中型二輪免許で乗れるハーレー・ダビッドソン「X350」に主役の座を持って行かれてしまった感のあるモダンクラシカルな新型ミドルネイキッド「X500」。もちろん、こちらもハーレーダビッドソンとしては初の試みとなるモデルであり、力の入れようは「X350」と同様。ライダーの中には中型モデルも悪くはないが、やはりスピード感やパワーが物足りないと感じる人も多く、ロングライドでの安心感も大きく異なってくる……とバイク選びで悩む人は意外と多い。 【画像】ハーレーダビッドソンの新型ミドルネイキッド「X500」を詳しく、写真を見る(全19枚) こちらのモデルはコンパクトなボディで扱いやすく、またエンジンパワーとのバランスに優れ、大型バイクの中でも気軽かつストレスフリーに走りを楽しむことができる。さらにアメリカンよりもネイキッドのスタイルが好みで、ハーレー・ダビッドソンというブランドに憧れもある。そんな人にフィットする一台となっている。今回はそんなモデルの実力と兄弟モデル「X350」との違いを知るべく、都内で試乗をしてきた。
さりげなく乗りこなしたいアメリカンロードスタースタイル
シンプルなスタイルながらもボリューム感があり、マッチョな雰囲気を醸し出しているタンクが印象的な「X500」。骨太な感じで大型バイクらしい雰囲気をしっかりと持ちつつも、軽量な車体設計によって扱いやすく、気負わずに快適な走りを楽しむことができる。 装備もアップデートされていて、ブラックアルマイト仕上げの美しいフロントフォークは50mm径の倒立式として見た目とともに剛性も高められている。 ブレーキは確実な制動力を備える4ポットのラジアルキャリパーを標準装備したデュアルフロントディスク(ABS搭載)タイプ、そしてヘッドライトは“HARLEY-DAVIDSON”のロゴが点灯するシグネチャーLEDライトといった先進のものが搭載されている。 クラシックなスポーツスターのスタイルに近いボバースタイルのリヤフェンダーもこのモデルの特徴となっている。
コンパクトなボディ&力強い走りで快適なライドを満喫可能
シート高はやや高めの設定(820mm)となっていて、実際に跨ると(身長172cm)両かかとは地面に着くがギリギリな感じ。ただシート幅がそこまで広くはなく、足を下ろしやすいのはメリット。平均的な身長の男性であれば足つき性を気にすることなく乗れそうで、車重も大型モデルほど重くないので、女性や小柄な男性でも扱いことは十分可能となっている。 ライディングポジションも人間工学に基づいて設計がおこなわれていて、ミッドコントロールとミッドライズハンドルバーによってストレスなく、快適な走りを楽しむことができる。そんな「X500」搭載されているパワーユニットは、強い中速トルクを発生するようにチューニングされた水冷直列2気筒の500ccエンジン。実際に走ってみると力強いスタートにスムーズな加速を感じることができ、爽快感も味わえる。今回は街中のみだったが、このパワフルさであれば、高速ライドも問題はなく、休日のスポーツライドやツーリングなども活躍してくれそうだ。 シート自体も厚みがあって座り心地がよく、ロングライドなども快適。ボディとエンジンパワーのバランスも良く、スロットルを回すことで得られる太く重厚なエキゾーストサウンドがライダーの気分も上げてくれる。コンパクトなボディは扱いやすく、街乗りからツーリングまで気軽にストレスフリーで楽しめそうな一台となっている。 そのほか、アップライトなハンドルバーはリラックスしたバイクライドを実現し、シンプルなアナログメーターはクラシカルな雰囲気を演出。そしてノブを回すだけで簡単に減衰力の調整が可能なモノショックタイプのリヤサスペンションによって自分好みのスポーティな走りも可能としている。 カラーバリエーションはX350と同じく、アクティブなイメージの“ダイナミックオレンジ”のほか、精悍な印象の“ドラマティックブラック”とクールな表情を見せる“スーパーソニックシルバー”、そしてスマートでエレガントな“パールホワイト”の4色をラインナップしている。
■ハーレーダビッドソン「X500」スペック 全長×全幅×全高(mm):2135×875×1150 シート高(mm):820 車重(kg):208 排気量(cc):500 タンク容量(L):13.1 最高出力(kW):35 最大トルク(Nm/rpm):46/6000 価格:¥839,000 カラー:ドラマティックブラック、ダイナミックオレンジ、スーパーソニックシルバー、パールホワイト 取材・文/安室淳一 撮影/北村誠一郎 写真提供/ハーレーダビッドソンジャパン
MonoMaxWeb編集部