低弾道とサヨナラしよう! どでかい球で飛ばせるブリヂストン『B3 MAX』ドライバー【ヘッドデータ分析で判明】
GD なるほど。スピン量が足らずにドロップしてしまいキャリーが稼げないゴルファーに良さそうですね。3つめのライ角はいかがでしょうか? 松尾 『B2 HT』の60.0度に対して『B3 MAX』は61.5度とさらにアップライト設定でつかまり性能も進化していますね。さらに少しフック気味のフェース角と相まって、アドレスでも右に逃げるイメージが出ないあたりも特徴のひとつです。 GD 『B3 MAX』ドライバーは、どんなゴルファーにオススメですか? 松尾 アップライトなライ角でボールがつかまりやすく、大きいヘッドの慣性モーメントで芯を外しても真っ直ぐ飛んでいくサポート機能があるため安心して振り抜けます。そしてヘッドスピードに自信がなくスピン量が足りずに飛距離を稼げない悩みを抱えている方も扱える高重心設計のやさしいドライバーです。体力に自信がないシニアゴルファーの方は一度試されても良いかと思います。
素直に振るだけでつかまる顔!
ここからは実測データをもとに凄腕シングルでもある松尾氏にクラブ分析と試打レポートをしてもらいます。試打および計測ヘッドは10.5度、シャフトは「VANQUISH BS40 for MAX」でフレックスSです。掲載数値はすべて実測値となります。 クラブ重量は292.9グラムと「やや軽い」ですが、クラブ長さが45.5インチと「やや長い」ので、クラブの振りやすさの目安となるクラブ全体の慣性モーメントが288万g・㎠とやや大きくなり、計測数値のみで推察するとドライバーのヘッドスピードが43m/sくらいのゴルファーにとって、タイミング良く振りやすくなっています。 ヘッド形状は『B2 HT』近い丸型形状で、時計の文字盤で言うところの4時から5時方向の張り出しが大きく、日本のメーカー特有の「つかまり顔」です。
実際に試打したところ、アドレスではフックフェースと61.5度と非常にアップライトなライ角、大きいFP(フェースプログレッション)の3点から、球をつかまえながら、上げやすいイメージが出ます。 今回は『B2 HT』よりも少しクラブが長くなっており、シャフトはクラブを手にしただけでもたわむくらい「非常に軟らかい」設定です。ヘッドスピードが36~37m/sくらいの振る力に自信がないシニアゴルファーでも十分扱えそうな設定です。 ヘッド後方部への集中ウェイト配分により、『B2 HT』よりもさらに重心深度が深くなり、ヘッドの慣性モーメントが大きく、芯を外したミスショットに強くなっています。 SS(スイートスポット)高さが『B2 HT』よりも更に高い高重心設定になっていることを踏まえると、ヘッドスピードが遅めのシニアゴルファーでも適度なスピンが入りやすく、球がドロー系の弾道でも球がドロップしにくくキャリーを維持しやすくなっています。 私のほかにヘッドスピードが遅めのシニアゴルファーの方々にも試打してもらいましたが、総じてキャリーで180ヤードくらいのゴルファーにとっては、適度なスピンでキャリーとランのバランスが取れた綺麗な弾道で気持ちよさそうに飛ばしていました。 軟らかいシャフトで振り抜きやすく、高重心設計でスピンの入りやすさを考慮すると、以前よりもヘッドスピードが落ちてきたシニアゴルファーにオススメです。 ※週刊ゴルフダイジェスト2024年6月25日号「ヘッドデータは嘘つかない!」より
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