古江彩佳はわずか「0.0002」差を追う ベアトロフィ争いは初の2人受賞も
◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 3日目(23日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6700yd(パー72) 【画像】古江彩佳は鮮やかな緑のドレスで登場/ロレックスアワード 2024年シーズンも残り18ホールになった。日本人初となる最少平均ストロークのタイトル「ベアトロフィ」獲得がかかる古江彩佳は3日連続で「69」を並べ、首位と6打差の通算9アンダー8位で最終日に臨む。 今週開幕前の平均ストロークは、1位のユ・ヘラン(韓国)が「69.98」、2位の古江が「70.05」で「0.07」差だった。ユは3日間「71」を並べて3アンダー33位。古江との差はわずか「0.0002」に縮まった。最終日をともに「69」で回った場合、ツアー史上初となる2人受賞に。ユが「70」以上だった場合、古江が1打でも上回れば古江の単独受賞が決まる。
この日はいつもに増して、カップインまで気の抜けない一日だった。グリーンの左端にカップが切られるホールが多かった前半。2番でバーディ先行させたものの、3番で3パットのボギー。「グリーンに乗っても易しくないホールがいくつかあって。すごくタッチに気をつかった」と振り返る。 2日目までボギーが続いた9番では、「パー以上で上がりたい」と戦略を練ってきた。それでも、「出たところ勝負でもあるので、その場のホール毎に(戦略は)考える」と臨機応変に対応するのが古江流。
「ティイングエリアに立って、(右6yd、手前11ydに切られた)ピンポジを見て思い出して。あそこなら、ティショットは左サイドのフェアウェイの方がいいかな」。1打目を狙い通りの位置に運び、2打目はショートサイドになる右のガードバンカーを避けてピンの奥へ。15m近いロングパットを沈めてバーディにするあたりは勝負強い。
6バーディ、3ボギーにまとめ、「今日も60台で回れて良かった」と評価。タイトル争いの大事な局面を迎えるが、緊張感はにじませない。「もう変わらず、あしたも60台を目指して。しっかりそれに集中するだけ」と覚悟は固まっている。 (フロリダ州ネープルズ/石井操)