なでしこのリスタートの韓国戦へ、佐々木監督代行「負け越して人生を終えられねぇなと」
10月18日、『MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024』で新たな一歩を踏み出すなでしこジャパン(日本女子代表)のメンバー発表会見が行われた。監督代行を務める日本サッカー協会・佐々木則夫女子委員長は次のようにコメントした。 「今回、監督代行ということでメンバーを発表させていただきたい。今回の試合は単純な国際親善試合のみならず、2027年『ワールドカップ ブラジル大会』、2028年『ロス五輪』に向けての準備としてしっかり意義のある試合をしていきたい。監督代行だが、目的を各選手、スタッフにしっかり伝えて、試合に臨みたいと思う」 今回のセレクションポリシーを問われると、佐々木監督代行はこのように答えた。 「U20で頭角を現した選手は今後のなでしこで成長してほしいという願いがある。ベテラン、中核、若手としっかりミックスした中で編成し、次のサイクルへ意義のある戦い方をし、なでしこイズムを若手に継承してほしいと思い、メンバー選考をさせてもらった。『W杯』、『五輪』、その前からの反省と改善点、さらにいいところはつなげて、韓国戦を戦いたい。その試合で次の指針になるゲーム、トレーニングを示して、次の監督にバトンをつなげたい」 初選出のFWの土方麻椰と松窪真心の評価を求められると、こう返答した。 「彼女たちのみならず、藤野(あおば)さんも、浜野(まいか)さん、古賀(塔子)選手、谷川(萌々子)選手、10人近い若い選手がいる。質が高く急成長しているのは日本の宝。早くさまざまな経験をし、ベテランがいるうちにイズムを伝えてほしい。『(鉄は)熱いうちに打て』という感じ」 佐々木監督代行は、韓国女子代表戦に向けて、並々ならぬ思いを口にした。 「韓国の状況については数か月前、アメリカとの試合が2試合の映像を見た。メンバーを見たところ、ベテランもかなり残っているので、選手の把握もしている。私自身、じつはアジアのチームで戦った中で一番勝率が悪いのが韓国。3勝2分3敗で5割。私にとって非常に緊張する相手であり、負け越して人生を終えられねぇなと(笑)」 なでしこジャパン(日本女子代表)メンバーは以下の通り。 【GK】1山下杏也加(マンチェスター・シティ/イングランド)75試合73失点 12平尾知佳(アルビレックス新潟レディース)9試合9失点 23大熊茜(INAC神戸レオネッサ)0試合0失点 【DF】4熊谷紗希(ASローマ/イタリア)156試合3得点 2守屋都弥(INAC神戸レオネッサ)14試合2得点 13北川ひかる(BKヘッケン/スウェーデン)13試合1得点 5遠藤優(三菱重工浦和レッズレディース)0試合0得点 3南萌華(ASローマ/イタリア)56試合4得点 21石川璃音(三菱重工浦和レッズレディース)9試合0得点 18小山史乃観(ユールゴーデンIF/スウェーデン)1試合0得点 6古賀塔子(フェイエノールト/オランダ)12試合1得点 【MF】8清家貴子(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン/イングランド)26試合7得点 14長谷川唯(マンチェスター・シティ/イングランド)89試合20得点 10長野風花(リバプールFC/イングランド)44試合1得点 7中嶋淑乃(サンフレッチェ広島レジーナ)6試合2得点 15藤野あおば(マンチェスター・シティ/イングランド)25試合7得点 17浜野まいか(チェルシー/イングランド)15試合4得点 16谷川萌々子(FCローゼンゴート/スウェーデン)71試合1得点 【FW】11田中美南(ユタ・ロイヤルズ/アメリカ)85試合38得点 19千葉玲海菜(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)15試合4得点 9植木理子(ウェストハム・ユナイテッ/イングランド)39試合12得点 20土方麻椰(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)0試合0得点 22松窪真心(ノースカロライナ・カレッジ/アメリカ)0試合0得点 ※所属の後の試合数・得点・失点は国際Aマッチの数字。 果たして、なでしこジャパンは『W杯』、そして『五輪』へのリスタートを白星で飾れるのか。『MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024』日本女子代表×韓国女子代表は10月26日(土)・国立競技場にてキックオフ。試合当日、ガールズグループ「ME:I」が来場し、パフォーマンスを実施する予定。チケット発売中。試合の模様はTBS系列にて全国生中継。10月29日(火)にも非公開のトレーニングマッチとして開催される。