織田信成さん監修のカフェでの主役は…? フィギュアスケーター仲間がきっかけで、夫婦でマニアに
かき氷好き&フィギュア好きに広まりつつあるカフェ「irotohima」(大阪府高槻市)は、プロフィギュアスケーターの織田信成さんがプロデュース。昨年だけで食べたかき氷は400杯以上、そんなかき氷マニアでもある彼が手がけるお店とは? 【写真】好きすぎて…監修したのは? ■かき氷が好きになったきっかけは? フィギュアスケーター仲間でかき氷好きの浅田真央さんをはじめとする仲間の影響で、自身もかき氷のハマっていったという織田さん。休日には妻の茉由さんと共に、いろんなお店へ足を運び、3年前には自宅にも業務用のかき氷機を購入し、自宅氷を楽しむようになったそう。 そんな中、織田さんに誘われるがままにかき氷巡りに付き合っていたはずの茉由さん。気づけば、かき氷の味わいのバリエーションや奥深さに魅せられて、親交があるかき氷店店主に削りのテクニックを教わり、奈良で開催されたイベント『ひむろしらゆき祭』では、かき氷店のスタッフとしてお客さんにかき氷を提供し、かき氷の素晴らしさを広める側になるほど。漠然と思い描いていた「いつか地元でかき氷も食べられるカフェを開きたい」という夢のために、地道に腕を磨いてきました。 そして、4人の子ども達の子育てが少し落ち着いたタイミングで、今年5月にお店をオープン。茉由さんは主にかき氷とスイーツを、調理師学校にも通った経験を持つ、料理好きの母・谷口浩子さんも一緒にキッチンに立ち、ランチを担当します。 ■どんなかき氷メニューが楽しめる? かき氷のメニューは、季節の食材を使ったものと、定番のうじ金時(800円)の二本立て。取材時に登場したのは、ミルクシロップがじゅわっと染み込んだ軽やかな氷に、かぼちゃ本来のやさしい甘みをプラスしたかぼちゃ氷(1000円)。 「味はもちろん、見た目も美しくないとダメ」という信成さんのこだわりもしっかり反映させて、かぼちゃチップスやパンプキンシードで華やかさをプラス。食べ飽きないように、氷の中にはグラノーラを入れて、食感や味わいにアクセントを持たせるなど、信成さんのこだわりもぎっしり詰まっています。 茉由さんのかき氷について、親交のある奈良で人気のかき氷専門店「ほうせき箱」の岡田桂子さんに伺ってみると「削りもやわらかくてやさしいかき氷。食べ歩いて他のお店の味も研究されているだけあって、甘さのバランスもとてもいい」と太鼓判! 「ランチを目指して年配の方も来てくださるのですが、ふわふわのかき氷を食べるのが初めてという方も意外と多いんです。そんな方が、食感や味を気に入って、今まで提供したかき氷を全種類制覇してくださったりすると、とてもうれしいですね。大阪市内と違って、高槻はかき氷が食べられるお店もそんなに多くないエリアですが、このお店から少しずつかき氷ファンを増やしていけたらいいなと思います」と笑顔を見せる茉由さん。 かき氷と並んで人気なのが、茉由さんの母・谷口浩子さんが手がける和食プレートと洋食プレート(各1650円)のランチ。特に和食が評判で、サバの南蛮漬け、あげだし豆腐、ペペロンチーノ風の切り干し大根など、本日の1品に小鉢が4~5品セットになっていて、野菜も盛りだくさんで食べ応え抜群。「とにかくお腹いっぱいになって帰って欲しいから」という浩子さんの思いもしっかり伝わってきます。ランチをオーダーした人向けに、特別にミニサイズのかき氷(500円)もあるという心遣いも嬉しいところ。 ランチやかき氷は1階のカウンター7席で提供され、予約制の2階には座敷席(約10名)も。かき氷の提供は茉由さんがお店にいるときに限られるので、インスタグラムのDMで事前に問い合わせておくと確実です。冬の間はかき氷の提供はお休み予定ですが、クリスマスやバレンタインなどイベントごとのかき氷メニューを考案中とのことで、こちらもお楽しみに。 試合やショーがある際には、遠方から信成さんやフィギュアスケートのファンが訪れ、居合わせた者同士で話が盛り上がることもあるそう。営業時間は11時半~17時(ランチは~13時半)、不定休のため営業日や営業時間は事前にインスタグラム(@irotohima)で確認してからお出かけを。 取材・文・写真/西村円香