髭に困った1年間。筆者を助けた電動シェーバー2台
このコラムは、編集部員やライターがこの1年を振り返り、実際に買って「良かった!」と思う製品を簡単に紹介するコーナーです。 【この記事に関する別の画像を見る】 2024年は家族の病気による介護のため、自宅にいることのない1年だった。在宅業務中心の仕事ではあるが、実際には自宅以外で作業することがほとんどだったので、PC作業環境はモバイルモニターを導入するなどしてコンパクトになり、2~3日分の服とともに必要なものすべてをバッグ1つに入れて移動し続ける生活をしていた。 自宅に帰らずに取材に行き来する中で最も困ったのが髭剃りだ。1日1回は髭を剃らないと、取材に行ったり人と会ったりするにはふさわしくない無精髭になってしまう。しかし、これまでT字カミソリを使っていた筆者にとっては、この生活だとシェービングフォームやジェルを使えない環境で髭を剃ることになり、度重なるカミソリ負けに悩まされていた。 そこで、シェービングフォームなどを使わなくてもカミソリ負けせず、どこでも髭を剃れるように人生初の電動シェーバーとして導入したのが、Philipsの5000シリーズ「S5445/03」だ。本製品は27枚刃の回転式電動シェーバーで、約40分間のコードレスシェービングが可能なほか、ドライシェービングだけでなくシャワー中などのウェットシェービングにも使用でき、電源ボタン長押しによるロック機能も備える。 S5445/03により当初の目的だった、どこでもカミソリ負けせずにヒゲを剃れるようになった。剃り味にも満足しているのだが、まれにロック機能がバッグ内で解除されて勝手に起動することがあり、いざ使用するときにバッテリ切れになっていることがあった。また、ややかさばる形状が気になることもあった。 そんな中、筆者は10月に海外出張に行くことになり、動きやすさや防犯面を考慮して荷物をいつものバッグ1つにまとめて行くことにした。出張に必要なアイテムが増える中で、より携帯性が高く、誤動作の心配がない電動シェーバーがさらに必要になったため、2台目に購入したのがブラウンの「mini M-1010」だ。 mini M-1010は浮き沈みする2枚の刃を備えた電動シェーバーで、こちらも約40分間のコードレスシェービングが可能で、ウェットシェービングにも対応する。S5445/03と比べてコンパクトなほか、蓋を閉じると起動ボタンが隠れる設計のため、バッグ内で誤動作する心配がない。一方で、S5445/03ほど深剃りできないため、外出先での応急的な髭剃り用途に適している印象だ。 筆者は現在、介護を自宅で行なえる環境に引っ越したことで、髭剃りの悩みは解消された。今はS5445/03を自宅用、mini M-1010を外出時の携帯用にしている。もし電動シェーバーを1台だけ選ぶのならS5445/03だが、両方揃えれば仕事先などで無精髭による悪印象を避けられるだろう。 なお、筆者は今回紹介した2製品で満足しているが、どちらもエントリーモデルであり、上位モデルを選べばさらに満足のいく髭剃り体験が得られるだろう。価格と相談しながら、自分に合った製品を選ぶことをおすすめしたい。
PC Watch,浅井 淳志