＜D・ソ＞力投するジャクソン（撮影・長久保　豊）

　◇SMBC日本シリーズ2024第1戦　DeNA―ソフトバンク（2024年10月26日　横浜） 【写真あり】元DeNA　山口俊氏　西武レジェンドOBに囲まれる豪華5ショット披露　「メンバーすご！」「ヤバスギ」ファンも騒然 　DeNAのアンドレ・ジャクソン投手（28＝米国）が来日1年目で日本シリーズ開幕投手を務め、2回に2点先制を許して5回途中3安打2失点で降板。球団初の外国人による日本シリーズ勝利投手を逃した。 　戸柱とバッテリーを組んでマウンドへ。初回、緊張からか球が高めに浮き、1番・柳田に四球を与えていきなり塁に出した。だが、1死後、打者・今宮の時に柳田の二盗を戸柱が阻止。今宮は外角低めへの155キロ直球で空振り三振に斬って取り、結果的に打者3人で立ち上がった。 　だが2回、満塁策が裏目に出るまさかの展開で2点先制を許す。 　1死から栗原に四球を与え、2死後、牧原大に左翼線二塁打を打たれて二、三塁。甲斐を申告敬遠して2死満塁とし、9番に入っている相手先発右腕・有原との勝負となった。 　しかし、プロ8年間でレギュラーシーズン通算2安打の有原にカウント1―1から投じた3球目の153キロ直球が真ん中へ。これを弾き返された打球が一、二塁間を抜ける適時打となり、2点先制を許した。有原はプロ初打点が日本シリーズでの先制2点適時打となった。 　それでもジャクソンは3回、周東、今宮、山川の上位打線を3者連続三振に仕留め、2回の柳田から4者連続奪三振。4回も先頭の栗原を空振り三振に打ち取った。 　日本シリーズでの5者連続奪三振は1974年の村田兆治（ロッテ）、1994年の槙原寛己（巨人）以来30年ぶり3人目の快挙。5回途中まで来日最多の9奪三振と尻上がりに調子を上げた。 　だが、0―2のまま迎えた5回、2死二塁で今宮にストレートの四球を与えて一、二塁とすると、ここで三浦大輔監督（50）がマウンドへ向かい、投手交代。2番手右腕・中川颯がこのピンチに4番・山川を空振り三振に仕留めて見事な火消しを見せた。 　ジャクソンの投球内容は4回2/3で打者21人に対して97球を投げ、3安打2失点。9三振を奪い、与えた四球は5つ、直球の最速は155キロだった。 　ジャクソンはレギュラーシーズン25試合に登板して8勝7敗、防御率2.90。クライマックスシリーズ（CS）ではファーストステージの阪神戦（13日、甲子園）で6回途中4安打1失点と好投して勝利投手となったが、ファイナルステージの巨人戦（19日、東京D）では7回途中6安打4失点（自責3）で敗戦投手となっていた。 　敗れた巨人戦はDeNAが開幕3連勝で一気に王手をかけて迎えた第4戦。35歳の坂本が7回に三塁、本塁と魂のヘッドスライディング2連発を見せて巨人が勝利。ジャクソンは交流戦でもソフトバンク戦の登板がなく、この日が初対戦だった。 　▼ジャクソン　今日は自分のベストコンディションではなかったです。その中で何とか試合をつくる、踏ん張ることを心掛けていましたが、ホークス打線の粘り強い打撃で球数が多くなってしまいました。