LVMHのベルナール・アルノー会長がリシュモンの少数株式を取得
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループ(以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼CEOが、「カルティエ(Cartier)」などを傘下に置くリシュモン(Richemont)グループの少数株式を取得したと海外メディアが報じた。 【写真】カルティエの日本限定2つ折りウォレット
アルノー氏は先月、「ごくわずかな出資だ」と述べる形で今回の投資の事実を認め、海外メディアによれば、一族が所有する上場企業へのより幅広い投資ポートフォリオの一部として実行したという。リシュモンの元CEOで現在は会長を務めるヨハン・ルパート(Johann Rupert)氏は、同グループの議決権の51%を支配しており、過去数年間、グループの独立性を維持する姿勢を見せてきた。アルノー氏はルパート氏についても言及し「リシュモンのオーナーであるヨハン・ルパート氏についてはよく知っています。私たちはとても良い関係性を築けていて、私は彼に対して何かアクションを起こすことはないと伝えてあります」と今回の投資がリシュモンを脅かすものではないことを強調したという。 LVMHは現在、「ティファニー(Tiffany & Co.)」や「ブルガリ(BVLGARI)」などのジュエリーブランドを傘下に収めているほか、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ディオール(DIOR)」などのファッションブランドでもジュエリーラインを展開。また昨年まで、宝飾品カテゴリーの強化を推進するため、カルティエをターゲットとしてリシュモンの買収を検討していると噂されていた。