逆転勝利を喜ぶドジャースの選手ら。(C)Getty Images

　ロサンゼルス・ドジャースは現地10月25日、本拠地にニューヨーク・ヤンキースを迎えてワールドシリーズ第１戦に臨み、延長10回にフレディ・フリーマンの逆転サヨナラ満塁本塁打で６対３と劇的な勝利を収めた。 【動画】フレディ・フリーマンが10回２アウトから逆転サヨナラ満塁HR！ 　先制したのはドジャース。両先発投手の好投でともに無得点で迎えた５回裏、エンリケ・ヘルナンデスがスリーベースヒットで出塁し、続くウィル・スミスの犠牲フライで均衡を破る。しかし直後の６回表にヤンキースのジャンカルロ・スタントンに２ラン本塁打を浴び、１対２と逆転を許す。 　ヤンキースのペースかと思われたが、ドジャースは８回裏に大谷翔平がツーベースヒットを放ち、さらにセカンドのエラーで３塁まで進塁。この場面でムーキー・ベッツが犠牲フライを放ち、２対２の同点に追いつく。 　10回表にヤンキースにふたたびリードを許して２対３。後がなくなったドジャースだが、10回裏の２死満塁で右足首に負傷を抱えながら出場しているフレディ・フリーマンが初球を右翼スタンドに運び、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。 　MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると、今回の勝利でドジャースはワールドシリーズでの「８回開始時点で負けている場合の成績」を３勝58敗にしたという。つまりヤンキースとの初戦に勝つ以前は、２勝58敗で勝率はわずか3.3パーセントだった。 　逆境をフリーマンの一撃で乗り越えたドジャースは、現地10月26日にドジャー・スタジアムで行なわれる第２戦の先発に山本由伸を指名。ヤンキースはシーズン16勝のカルロス・ロドンがマウンドに上がる。 構成●THE DIGEST編集部