和田秀樹が<近所の公園>より<いつもと違う場所>で紅葉を楽しむのをおススメする理由。「自然の美しさに感動すると、幸せホルモンのセロトニンが…」
「『日々、ためす、楽しむ』。これこそが、若々しさの秘訣です」そう語るのは、著者累計1000万部を超えるベストセラー作家であり、長年高齢者医療の現場に携わる精神科医・和田秀樹先生。そんな和田先生の著書『60歳からはわたしらしく若返る: 一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』から一部引用・再編集し、「脳・心・体に自信を持ち続けるために取り入れたいこと」を、当連載にてご提案します。今回のテーマは「美しい紅葉を見に行く」です。 【書影】専門医がすすめる、脳と心と体に効く暮らし方。和田秀樹『60歳からはわたしらしく若返る:一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』 * * * * * * * ◆美しい紅葉を見に行く 秋の夕日しかり、紅葉にも癒やし効果があります。 自然が作り出す美しさに感動し、前頭葉が活性化し、幸せホルモンのセロトニンが分泌されることで、心身がスッキリするのです。 その効果は、近所の見慣れた景色より、いつもと違う場所のほうが断然強い。 近所の公園の紅葉や銀杏より、壮大な山のパノラマビュー、旅先で出会う庭園のほうが脳にとってはインパクトが強いのです。
◆日本ならではの紅葉の表現 日本には秋の紅葉にぴったりな表現がたくさんあります。 紅葉を着飾ったような「山粧(やまよそお)う」、櫨(はぜ)の木からとれる染料で染めた黄褐色の「黄櫨染(こうろぜん)」、枯れたススキのような色「灰汁鼠(あくねず)」、濃い赤色が重なって墨色になった「赤墨(あかずみ)」。 まるで闇に潜む銀杏のような「黄黒(きぐろ)」は、夏目漱石が苦々しさを表すのに用いました。 自然が生み出す景色や色が人間に与える影響は、計り知れない。 その場に出かけて、体感しないと得られないものです。 ※本稿は、『60歳からはわたしらしく若返る:一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』(日本文芸社)の一部を再編集したものです。
和田秀樹
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