“共演NG”中日ドラ1・金丸夢斗、有名審判員の父が「ただ一度だけ息子の試合を裁いた日」マスク越しに見た投球に「いい投手になったなあ…」
間もなく始まる新人合同自主トレで最も注目を集める選手といえば金丸夢斗(関西大)だろう。ドラフト1位で4球団競合の末、セ・リーグ最下位から巻き返しを目指す中日が引き当てた。1月8日、ナゴヤ球場に隣接した「昇竜館」に入寮した際にも多くのマスコミが集まった。 【秘蔵フォト】「凛々しい目元は絶対パパ似!」期待のドラ1金丸夢斗の家族写真を見る…父・雄一さんは甲子園の球審も務めた有名審判(ドラフト指名の瞬間もあわせて) 昨春の侍ジャパン強化試合にも招集された、誰もが認める大学ナンバーワン投手である。しかし、一部の野球ファンに言わせれば「あの金丸の息子」となる。
父は有名審判員
父親の雄一さん(48歳)は、阪神水道企業団に勤める公務員であると同時に、アマ野球の審判員としての顔を持つ。自身も兵庫県の県立高校で三塁や一塁を守った元球児だが、甲子園とは無縁だった。だが夢をあきらめきれず、24歳で一念発起。公務員との二足のわらじを履き、審判員の道を歩み始めた。念願の甲子園デビューを果たしたのは2011年夏。大会2日目の第1試合、習志野対静岡で三塁塁審を務めた。 「自分にとって一番覚えているのもその試合ですね。といっても緊張で頭の中は真っ白。ただ、初めての甲子園だったので家族に見に来てもらったんですよ」
小学3年の夢斗が見た“景色”
審判が目立ってはいけない。つつがなく、もちろん正確に。試合は2時間1分、習志野が6対1で勝利している。大会本部が発表した観衆は2万3000人。その中に小学3年生の夢斗もいた。父が立っていた美しいグラウンドは、野球少年にとって最初の目標となったに違いない。 初めての球審は2013年夏。大会8日目の第1試合、福井商対聖光学院だった。 「スコアは2対1。好ゲームでもあり、忘れられませんね」 失策1、引き締まった試合は8回に決勝点を挙げた福井商が制した。試合時間1時間54分。スタンドはお盆ということもあり、3万5000人が詰めかけていた。
父と息子は別の球場へ
野球少年を息子にもつと、ほとんどの親は送迎や応援に時間と労力を費やす。しかし、金丸家は試合の日程が重なれば、父と息子はそれぞれ別の球場へ向かうのが当たり前だった。 「私は年間で7、80試合、審判をやっていました。もちろんその予定がない日は息子の野球を見には行きましたが、舞台はそれぞれという感じでしたね」 そんな父のことを、夢斗は中学時代に作文に書いている。 「土日に家にいないので、少し寂しかった……。なんて書いてありましたね。でも私が(高校時代に果たせなかった)夢を追っていることは、十分に理解してくれていたみたいです」
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