加藤長官「推薦の仕方を変えた」 日本学術会議の任命問題
加藤勝信官房長官は2日、定例会見で、日本を代表する学者が集まり、政府から独立して政策提言などを行う「日本学術会議」の新会員について、会議が推薦した候補者105人のうち6人が任命から外されたことについて質問を受けた。 【動画】加藤官房長官「学術会議の人事で政府判断を変えることはない」
記者から、1983(昭和58)年に当時の中曽根康弘首相が「政府が行うのは形式的任命に過ぎない」と国会答弁したことについて「国会答弁は現在も生きているのか。解釈は変更されたのか」と問われた加藤長官は「その当時そうしたやりとりがあったということは私ども十分承知している」と回答。 一方で、その後「専門的領域での業績のみにとらわれない広い視野に立って総合的、俯瞰的観点」が必要となり、「改めてもう一回推薦の仕方を変えた」と説明。そのうえで「そうした経緯の中で、私どもとしてそれらを踏まえて、今回まずは日本学術会議から出していただいた推薦名簿をベースに私どもとして任命を行った。こういう経緯だ」と語った。