新型コロナ専門家会議 脇田座長らが会見(全文5)患者の数は増えていく
増大フェーズにあるのか
記者1:【(同時通訳聴取不能) 01:43:13~01:44:02】増大しますか。増大フェーズですか。 西浦:最初に、じゃあ北海道の話から、私からお話しさせていただきますけども、北海道で流行が開始したころは940人程度の感染者がいるという推定をしたのは、北海道に渡航歴のある人が海外で発病して診断をされて、その発病した人たちのリスクから逆算をして、北海道にこれぐらいの感染者の人がいないと今の流行状態は説明が付かないと考えて、それを発表したものです。 具体的にはタイだったり、あるいはマレーシアだったと記憶していますけれども、北海道を旅行して、その後母国に帰ったときに診断された人の数と、それからその該当する機関にタイ、マレーシアの渡航者のボリュームのデータがありますから、何人が渡航したのかということを利用すると、どれぐらいのリスクで感染したかということを基に推定をしたものです。 その後なんですけれども、北海道の渡航歴がある人の間で同じような、例えば札幌の雪まつりがなんらかの形で関わったと考えられるような渡航者というのが発病していたのが、そのタイとかマレーシアのことだったんですけど、その後同様の感染ケースというのは認められていません。おそらくですけども、大規模な二次感染が起こるような外国人の方が絡むようなイベントというのは、その後コミュニティーでは発生していなかったものと思っています。 一方で、こういったものというのはInternational Health Regulationsといって、国際保健規則によって、国間で、2国間で情報を共有することになっているんですけれども、一部のスキー場、北海道の、遠隔地のスキー場で旅行した経験のある方が母国に戻ってから発病されているという報告がありますので、必ずしも札幌だけではなくて、どこかの地域で感染していた可能性があるということで憂慮していて、そのデータを分析しています。 【書き起こし】新型コロナ専門家会議 脇田座長らが会見 全文6に続く